今すぐ使える!尊敬語、謙譲語、丁寧語の使い分け方まとめ

敬語の使い方を間違える原因として挙げられるのが「尊敬語」・「謙譲語」・「丁寧語」それぞれの、使用条件と違いの誤解です。そのときどれを使うべきなのか?正しく使い分けられる様に、各敬語ごとの特徴を、紹介しようと思います。

間違われやすい敬語をマスターしよう


敬語の種類は、意味合いや言い方が似ていることから、うっかりして言い間違えることがあります。しかし似ているからといって、それですんなりと通るわけではありません。敬語を使うことの意味を、説明しようと思います。

正しいビジネス敬語は社会人としてのマナーの一つ

敬語は人を敬うために使うとされていますが、それとは別で、相手との距離を重んじての言葉ともされています。

みなさんは「敬語」の反対語と言われたら何を思い浮かべるでしょうか?敬語の反対は「タメ語」です。既に親しみのある者へは「タメ語」で話しますが、初対面やお互いの関係が浅い場合は何を使うのか?それが「敬語」なのです。

知り合ってもいないのに「タメ語」を使うというのは馴れ馴れしさを感じます。人間関係には、常にお互いの「距離」が影で発生しています。

その距離が縮んでの親しみは、お互いが知り合わずしては成り立ちません。ビジネスは、お互いの距離が離れていることを前提とするために、敬語を使って礼儀ある対応をするのです。

尊敬語、謙譲語、丁寧語の違いを理解していますか?

敬語は「尊敬語」・「謙譲語」・「丁寧語」の3つに分かれます。いずれも、相手を敬っての言語表現であることは共通しています。

しかし用途は違います。誰に対して、誰のことを言っているのか?押さえておきたいのは、尊敬語は相手のことを前提で、謙譲語は自分のことを前提にしているということです。

全く対象が逆なので、使い分けを間違えると、そこから不快感へ繋がってしまいます。相手からの信用を壊さないためにも、この違いは押さえておきましょう。

尊敬語の意味と正しい使い方


それでは、各敬語ごとの意味と使い方を説明します。まず尊敬語からお伝えします。

尊敬語の意味

尊敬語は、相手のことを敬意を持って表現するために使う敬語です。尊敬語を用いることで、目上の相手に尊敬の意を込めて伝えて、相手を高めるのが目的となります。

尊敬語の正しい用法

用途は、基本的に相手の動作を主とした内容になります。顧客や取引先のことを社員に伝えたり、取引先にお願いをするときに使います。

社員は身内

尊敬語の使い方で間違えやすいのが、上司のことを取引先に伝えるときです。本来は、上司は目上の者ですが、取引先では一社員であって、身内として扱います。

身内の動作を尊敬して伝えても、取引先に対するは敬意は伝わりません。上司のことを尊敬語で述べられるのは、社内でのやり取りのときとなります。

自分の動作は対象外

尊敬語で自分のことを述べてしまうと、自分を敬う発言となってしまいます。誤って「召し上がります」や「おっしゃいます」といった尊敬語で自分のことを述べないように気を付けましょう。

接頭語は尊敬語

「ご」・「お」の使い分けがよくわからなくて、闇雲に接頭語を使う方がいますが、接頭語は立派な尊敬語です。

相手の動作に対して使うのが正しい使い方ですから、自分の動作には「ご」・「お」を付けないようにしましょう。

謙譲語の意味と正しい使い方


次に、謙譲語を説明します。

謙譲語の意味

謙譲語は、目上の者に対して自分を落とすことで、謙虚な対応をした上での敬語です。自分のことを述べる際に言葉遣いを誤ると、上から目線な対応とみられてしまいます。

自分のことを伝えつつも、上から目線のイメージを与えない、謙虚な対応をみせるために、謙譲語を使います。

謙譲語の正しい用法

基本的に謙譲語は、自分のことを主とした内容で使います。「自分」又は「身内」の者です。社内で自分のことを上司へ伝えるときや、取引先へ上司のことを伝えるときは、謙譲語を使いましょう。

許可を申し出るときは謙譲語

自分が主な対象となるので、自分がやろうとしていることを、許可をもらおうと、やっても良いかどうか尋ねるときは、謙譲語を使ってお願いをします。

自分のことを相手に聞くときは謙譲語

自分のことを確認しようと尋ねるときも、目的は自分が対象なので謙譲語を使います。

丁寧語の意味と正しい使い方


尊敬語や謙譲語が目立って、用途がハッキリしないのが丁寧語です。丁寧語とは何か?ここでハッキリと分かるように、紹介をします。

丁寧語の意味

1つの動詞に「です・ます」を語尾につけることで、言葉に礼儀感を加えるというものです。謙譲語の語尾に「です・ます」を付けることで、礼儀を持った上での謙った言い方となります。

もし、動詞の謙譲語の語尾に丁寧語を加えないと、語尾は「~する」という形になってしまいます。そこで丁寧に言うために用いるのが「です・ます」を付けたことによる丁寧語なのです。

丁寧語の正しい用法

丁寧語の対象は上下の両方ですが、それぞれ条件があります。尊敬語や謙譲語に変換した動詞や名詞の語尾に用いると、目上が対象になります。

変換しないままの場合は、同格や目下が対象になります。一般の動詞に「です・ます」を付けただけでは、目上は対象にはなりません。そのときに使う動詞や名詞が、尊敬語か謙譲語であるかどうかが、正しく使うポイントになります。

よく間違われる表現


敬語は対象が異なるために、誤った使い方になることも多いです。紹介したそれぞれの特徴を踏まえて、特に多い代表的な誤用例を紹介します。

尊敬語・丁寧語・謙譲語の誤用例

「お客様がお越しになられました」

「お越し」は、はるばる遠くから来たというニュアンスがあります。相手が、遠いところに住んでいたり、滅多に会えないという方であることが条件になります。

お客様というだけでは、遠くから来た者とは言い切れないので「お客様がいらっしゃいました」と言います。

「○○様が参られています」

参るは自分が行くときに使う謙譲語です。相手が対象の場合は「○○様がおみえです」と言いましょう。

「どうぞお召し上りください」

「召し上がり」は正しいです。しかし接頭語の「お」が付いたことで二重敬語になってしまっているので「お」は外します。

「了解しました」

丁寧語を使っていますが「了解」は謙譲語ではありません。また、ビジネスで「了解」自体が適切な言葉ではないので「かしこまりました」と言いましょう。

「お世話様です」

電話をかけたときの挨拶で多用されますが「ご苦労様です」と同様な形のため、適切ではありません。正しくは「お世話になっております」です。

「 一緒に参ります」

上司や相手方と一緒に、自分も同行しようというときに使われて、謙譲語の落とし穴ともされるのがこれです。一見、自分のことを言っているので、謙譲語として正しい使い方に思えますが、「一緒」を使っていることから、同行者全員が謙譲語の対象になります。

正しくは「私もお伴いたします」です。「一緒に参ります」が使えるのは、同行者全員が同格・目下で、同行しない目上の者に対して言うときとなります。

「お客様をお連れしました」

お客様を上司の元へ案内したときに使いますが「お連れしました」は上司に対しての敬意です。

目上の方のことを伝えているのですから、上司ではなくてお客様に敬意を払うのが筋です。正しくは「お客様をご案内いたしました」と言って伝えます。

「こちらが○○になります」

目上の者に物事をお伝えした後に多用されるのが「~になります」。これは敬語ではないので間違いです。元々は「成る」で、物事の変動から成った事柄を指します。

正しくは「こちらが○○でございます」です。自分が道案内や書類提出をする際は「ございます」を使って対応をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?敬語を使い分けるには、まずそれぞれの特徴を知ることからです。ビジネスは、相手を高くみて自分は低く置いた謙虚な対応が求められます。

相手を高くするために使う尊敬語と、自分を低くするために使う謙譲語。そしてそれらを礼儀正しくした丁寧語です。この違いを忘れずに押さえておきましょう。

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