Javaの資格にはどのようなものがあるのでしょうか?どのような問題が出されるのでしょうか?代表的な2つの資格の内容やどのような方に向いているかなどピックアップしていきます。自分に合った資格にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
目次
Javaの資格を持つ理由
次々と新しい技術が生まれていく昨今、Javaを使った開発が求められる機会は未だに絶えません。
「自分のJavaのスキルを明確にしたい」
「Javaを使って新しいことに挑戦したい」
そう考えている方も多いのではないでしょうか。 実はJavaのスキルを認定する資格があります。スキルを資格という「形」にすることで客観的に自分の実力を伝えることができます。
今回は代表的な2つの資格をピックアップしていきます。
- Java認定資格(オラクル
- Javaプログラミング能力認定資格 (サーティファイ)
オラクル Java認定資格
対象:Javaを覚えたばかりの人
プログラムの開発経験が少なく、Javaやオブジェクト指向を学び始めたばかりの人を対象にしています。Javaの初歩的な部分について一通り学習できている方向けです。ちなみにBronzeのみオンライン受験が可能です。まだまだJavaに自信がないという方は基礎をしっかり覚えましょう。
Javaの絵本
新・明解Java入門
問題集で出題の傾向を確認しておきましょう。
徹底攻略 Java SE 7/8 Bronze 問題集[1Z0-814]対応
Silver
対象:上級者の指導の元、実装、テストコードをコーディングできる人
Javaの知識だけではなく、実際の現場でのプログラマとしての処理能力、対応能力を試されます。最新バージョンの仕様についても理解している必要があります。2017年8月現在、JavaSEの最新版はSE8です。
SE8から新たに加わったラムダ式、型アノテーションなどの仕様について理解していない方は勉強する必要があります。普段使わない仕様も理解する必要があります。
また、2017年9月にはSE9が新たにリリースされる予定です。SE8の新仕様にすでに慣れている方は今のうちに受験してみるのもひとつの選択肢です。
問題集で出題の傾向を確認しておきましょう。
徹底攻略 Java SE 8 Silver 問題集[1Z0-808]対応
Gold
対象:設計者の意図を正しく理解し自力で実装ができる人
オラクルのJava認定資格では最高難易度です。Silverを取得していないと受験することができません。
コレクションAPIやファイルI/O、並行処理など上級者向けの仕様について広く出題されるほか、汎用的なプログラミング能力も試されます。
問題集で出題の傾向を確認しておきましょう。
徹底攻略 Java SE 8 Gold 問題集[1Z0-814]対応
サーティファイ認定資格
プログラムではなく、ビジネススキルに関する資格を提供しているサーティファイ社による資格です。全体の特徴としては、出題されるソースコードが読みづらくなるよう設計されており、忍耐力とリファクタリング能力も試されます。
日本企業が開催していることもあり、オラクルよりも申し込みやすく、受験料金も低いため、敷居は低めです。
・概要
難易度:・3級
・2級
・1級
合格率:65.3%(平成28年度平均合格率)
受験料(税込):
・3級…5100円
・2級…6200円
・1級…7600円
こちらも各難易度について詳しく見ていきましょう。
3級
対象:簡単なJavaプログラムが書け、オブジェクト指向の基本を理解している人
javaの入門書レベルをしっかり理解できている方向けです。プログラムだけではなくJVMなど基礎部分についても出題されるためコーディング以外のこともしっかり勉強しておきましょう。
問題集で出題の傾向を確認しておきましょう。
10日でおぼえるJava入門教室 第3版
JAVAプログラミング能力認定試験 3級 過去問題集 (CERTIFY BUSINESS LICENSE)
2級
対象:Javaで小規模なプログラムやアプレットが書け、オブジェクト指向の一般的な概念を理解している人
実際にJavaで小規模なアプリケーション作っている方向けです。アプリケーションを書くのに必要な基本的なクラス設計の理解度のほか、クラス継承やthread、packageなどについても出題されるため、単体でしかコードを書いたことがない方はしっかり理解した上で挑戦しましょう。
問題集で出題の傾向を確認しておきましょう。
Java(TM)プログラミング能力認定試験 2級 過去問題集
1級
対象:UML、オブジェクト指向によりシステムの流れを把握し、プログラムの仕様変更、保守ができる人。
1級はなんと実技試験で、サーティファイ社が用意したプログラムの仕様変更、仕様追加を行います。コーディング、コンパイル、デバッグまですべて一人で行います。
eclipseやIDEAなどのIDEは用意されておらず、指定のテキストエディタ(Terapadまたはメモ帳のみ)でコーディングを行うことになります。コマンドプロンプトの操作、コンパイラの使用方法をおさらいしておきましょう。
Java特有の冗長なクラス名、メソッド名もすべて手打ちで行うためJavaの基本API群の名称の理解度や忍耐力が試されます。また、UMLを読み解く力も必要です。シーケンス図、クラス図などの基本的な表記を理解できる知識も身につけて挑みましょう。
ゼロからわかる UML超入門 [改訂2版] (かんたんIT基礎講座)
1級の問題集はありませんが、サーティファイのホームページで過去問が公開されています。
受験方法
オラクルJava認定試験
2.
※オンライン試験(Bronzeのみ)
ピアソンへログインしホームの「オンライン試験の受験」を押下後、Bronzeの受験コード「1ZO-814-JPN-ONLINE」を選択し画面の指示に従う
※会場試験
ピアソンへログインしホームの「試験会場の受験」を押下後、以下から受験したい資格の受験コードを選択し画面の指示に従う
・Bronze…1Z0-814-JPN
・Silver …1Z0-808-JPN
・Gold …1Z0-809-JPN
サーティファイ Javaプログラミング能力試験
サーティファイ社のサイトから申し込む
まとめ
Javaを自分の武器にしたり高いスキルを磨きたい方はオラクル社の資格を、手軽に自分の実力を試したい方はサーティファイ社の資格を受験してみてはいかがでしょうか。
Javaに自信のない方は難易度が低いところから挑戦し今後の自信に繋げるのも良いでしょう。