フリーランスの経理で知っておくべきことは?基本の流れと用語を紹介

フリーランスに転身した場合、これまで会社が行っていた経理業務を自分でやらなくてはなりません。こちらでは、フリーランスの経理処理の流れや、記帳・帳簿などの経理用語の解説をしています。また、便利な経理ソフトも紹介しています。自分で勉強するのに加え、ソフトや経理代行を活用していきましょう。

フリーランスの経理業務

「個人事業主」として管理をする

フリーランスという言葉は、雇用されない働き方のことを指します。フリーランスの経理業務を考えるときは、「個人事業主」ととらえるのが一般的です。詳しい違いについては、下記の記事を参照してください。

個人事業主とフリーランスの違いは?
「誰からも雇用されず、時間や場所にとらわれない働き方」のことを、「フリーランス」や「個人事業主」などの名前で呼ぶことがあります。両者にどのような違いがあるのでしょうか。税金の支払いなどの経理業務では、「個人事業主」の定義が重要になってきます。

フリーランスは個人事業主という立場になるため、日々の売上等を正確に記録して確定申告を行う義務が課せられています。会社員等であれば税務申告は会社が行ってくれるため個人的な経理や確定申告をする必要はありません。しかし、フリーランスは誰かが代わって税務申告を行ってくれるわけではないため、自身で経理業務を行うことが求められます。

事業の収支を把握する

サラリーマンであれば、基本的に月に一度給料を受け取り、その給料を自分の生活のために使います。しかし、フリーランスは、自分の事業としての収支を把握していなければなりません。自分の生活にまわせる報酬だけではなく、クライアントからいくら受け取ったのか、その中のいくらが必要経費だったのか、利益に対していくらの税金がかかったのかをわかっておく必要があるのです。

効率良く経理業務する

フリーランスは基本的に一人で全ての業務を行う必要があるため、経理業務も自分で行う必要があります。しかし、経理業務は直接的に収入に関わる仕事ではないため、あまりに時間を取られたくありません。なるべく効率的にこなすことが求められます。自分でエクセルなどを使って効率的な経理処理シートを作ったり経理ソフトを導入したり専門家に経理代行を依頼したりなどの方法があります。

フリーランスが確定申告を税理士に依頼するときの相場
フリーランスとして働く中で、確定申告などの経理処理にかかる時間や手間を少なくしたい場合、税理士に経理代行を依頼するという方法があります。こちらの記事では、フリーランスが確定申告を税理士に依頼するメリット・デメリットと、料金の相場を紹介しています。

経理業務の基本の流れ

日々の収支の記帳

日々の経理業務の基本は記帳であり、発生した取引を逐一該当する帳簿に記帳していくものになります。記帳は基本的に「発生主義」で行われます。発生主義とは、売上や出費が確定した時点で帳簿をつける方法です。実際にお金のやり取りがあったタイミングではなく、取引が確定した時点を基準とします。つまり、実際に手元のお金に動きがなくとも記帳の業務が発生することがあるのです。

毎月通帳確認・クライアントへの請求

フリーランスは、お金の動きが発生すると決まった時点で記帳をするため、日単位で経理の業務が発生します。さらに、月に一度行う必要のある会計業務があります。具体的には下記の業務です。

  • クライアントへの請求業務
  • 通帳記帳・入出金の確認
  • 帳票入力とチェック

クライアントから受けた案件とその報酬額を明記した請求書を発行しましょう。そして、クライアントと約束している入金日に、指定口座に支払いがされているかどうか、通帳に記帳して確認します。
なお、従業員を雇用している場合は下記の業務も含まれることになります。

  • 給与計算・支払い
  • 源泉徴収と納税
個人事業主が源泉徴収の義務を負う条件は?
個人事業主(フリーランス)は、源泉徴収と無縁と感じるかもしれませんが、状況によっては源泉徴収の義務が発生します。基本的には、誰かを雇用している場合に、その人の給与に対する源泉徴収義務者となります。こちらでは、源泉徴収義務者となった個人事業主はどのようなことをしなければならないのかを紹介しています。

年度末に決算仕訳整理・確定申告

年度末に行うべき業務には、決算仕訳整理及び確定申告の準備が挙げられます。前者は減価償却費用や家事按分等を計上し、最終的な決算書を作成する業務のことを指します。そして後者は出力した決算書にもとづいて確定申告表を作成したり、必要書類を揃えたりすることを意味します。

経理の基本「記帳」とは?

日々の取引を記録すること

経理業務の基本は記帳であり、記帳とは日々の取引を帳簿に記録することを意味する言葉です。日々の取引を漏らさず正確に記録することで事業収支の流れを把握することができ、また確定申告を速やかに行うことができるでしょう。

記帳方法1 複式簿記

確定申告を青色申告で行い、なおかつ複式簿記で記帳することによって年間最大65万円の特別控除を受けることができます。複式簿記とは、取引を複数の視点から記帳する方式であり、例えば経費を支払った場合にはその経費の出処(現金で支払ったのか口座から支払ったのか等)を同時に記載することになります。

記帳方法2 単式簿記

単式簿記は取引の一面のみに着目して記帳する方式であり、経費を支払った場合にはその費目と金額のみを記録します。そのため単式簿記は複式簿記に比べると記帳が容易であると言われています。ただし、上述した特別控除を受けることができず、控除額は最大で10万円になります。

帳簿とは?

基本的な帳簿の種類

記帳を行う際の基本的な帳簿には、現金出納帳・預金出納帳・売掛帳・買掛帳・振替伝票の5種類が存在します。現金出納帳は現金取引を記帳する帳簿であり、預金出納帳は銀行の口座取引を記帳する帳簿です。

売掛帳には売掛取引を記帳し、買掛帳には買掛取引を記帳します。そして、入出金以外の取引は振替伝票にて行うという形になるでしょう。

業務を効率化するおすすめ会計ソフト

freee(フリー)

経理業務を効率よく行うためには会計ソフトを使うのがおすすめです。クラウド型会計ソフトの一つであるfreeeは、オンラインで記帳から決算書の作成までを行うことができるため、個人事業主の強い味方となってくれるでしょう。

https://www.freee.co.jp/

無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」はこちら。

MFクラウド確定申告

MFクラウド確定申告は個人事業主専用のサービスであり、こちらもクラウド型の会計ソフトです。特徴としては、銀行口座やクレジットカード取引を簡単に取り込める他、A8.netやクラウドワークス等のサービスと連携している点が挙げられます。

https://biz.moneyforward.com/tax_return
確定申告ソフト「MFクラウド」の公式サイトはこちら。

やよいの青色申告オンライン

やよいの青色申告オンラインもクラウド型会計ソフトの一つであり、オンライン上で様々な税務処理を行うことができます。特徴としては、やよいシリーズの安定感とユーザーの多さが挙げられるでしょう。

http://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro_ol/index.html
やよいの青色申告オンラインの公式サイトはこちら。

まとめ

個人事業主になると、自分で経理処理を行わなければなりません。毎日行うこと、毎月行うこと、毎年行うことをおさえて、抜け漏れの内容にしましょう。自分で経理の勉強をすることももちろん大切ですが、必要に応じて外注したり、業務効率化をはかれるソフトを導入するなどの工夫もしていきましょう。会計ソフトを始め便利な税務申告サービスが多々リリースされているため、それらを上手く使って正しく速やかな税務申告を行いましょう。

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