フリーランスは税理士に確定申告の相談をすべき?料金相場と節税対策

フリーランスにとって時間も手間もかかる確定申告。お金を払って税理士の方に依頼する方法があります。依頼をする場合の相場や、メリット・デメリットについて解説します。また、確定申告の必要性、確定申告のコツ、豆知識についてもまとめています。

確定申告をしないと損するワケとは

納税で社会的信用が高まる

報酬を支払われる際に源泉徴収されている方は、確定申告を行うことで払いすぎた税金を取り戻すことができます。加えて確定申告で手に入る「納税証明」は身分証明になり、住宅ローンなどを組む際に信用を得やすくなります。確定申告を行う事で、税金の還付を受けたり社会的な信用を得たりする事に繋がります。

個人も税務署が行う税務調査の対象

税金をきちんと適切に納めているか調べるため、国は税務調査というものを行なっています。税務調査は企業にだけ行なうのではなく、個人事業主も対象です。

特に経費がわかりにくいネットビジネスが対象になりやすく、マイナンバーが絡むことにより正確に個人の収入を把握できる可能性があります。規模が小さいからといって誤魔化しやすいわけではありません。

申告がないと追徴課税がある

税務調査によって不備や隠蔽が発覚した場合、追加で税金を支払わなくてはいけません。追徴される額は違反した内容によって変わります。

所得を本来の本来より少なく申告した場合は過少申告課税(10%~15%)、隠蔽などが行われた場合は重加算税(35%)、申告の納期が遅れた場合は延滞税(原則14.6%)などがかかってきます。

場合によっては100万円以上の追徴もあり得るので、書類や簿記などをきちんと残し、正しく申告するに越したことはありません。

確定申告を税理士に依頼するなら?

メリットとデメリット

税理士に確定申告を依頼するメリットとしては、以下のものがあります。

  • 自分で作成する手間がかからない
  • 専門科なのでより正確な申告ができる
  • 税対策の知識が豊富なので節税になる
  • 期限の心配がほとんどない

プロに依頼する一番のメリットは、正確な申告と言えるでしょう。ひとりで申告書を作っていると、なかなか間違いに気づけない可能性があります。また、修正を重ねているうちにどんどん期限が迫ってくる事もあります。税理士に依頼しておけば、トラブルが起こる可能性が0%とは言い切れませんが、個人で行うよりも確実に申告ができるでしょう。

税理士に依頼するデメリットとしては、以下のものが挙げられます。

  • ある程度の費用がかかる
  • 書類のやり取りの手間がかかる
  • 自分に経理に関する知識が身に付かない

駆け出しのフリーランスにとって、税理士への依頼費は出費として大きく感じるかもしれません。また、税理士に依頼したからといって、確定申告に関する手間が0になるわけではありません。必要書類を引き継ぐ必要があります。

一長一短ですので、自分がどちらを優先したいかで考えると良いでしょう。

相談30分まで無料のサービスも

税理士に相談する場合30分までだったら無料で対応してくれるところが多いです。確定申告のことで少しだけ分からないことがある場合など気軽に相談してみるとよいでしょう。

もちろん、税務署でも税金に関する相談を受け付けています。税務署に問い合わせることで、ある程度の疑問や事務的な手続きについては答えてくれます。しかし、手続き方法から逸れた節税のことなどについては、税務署が教える義務はありません。

節税のコツまで教わりたい場合は、税理士に直接確認するのが良いでしょう。間違った方法で節税し、ペナルティを受けるリスクも避けることができます。

売上~500万で3万円前後が相場

税理士に依頼するときの値段は依頼する人物や所得、業種によって変わってきますがある程度の相場があります。料金は記帳付けを自分で行なうか否かでも大きく変わってきます。大体の相場を紹介すると、以下のようになります。

自分で記帳を行う場合(年間売上 | 依頼費)

  • ~500万 | 3~5万
  • 500万~1000万 | 5~7万
  • 1000万~3000万 | 10~15万

記帳から依頼する場合(年間売上 | 依頼費)

  • ~500万 | 6~10万
  • 500~1000万 | 10~15万
  • 1000万~3000万 | 20~25万

年間売上が高いほど依頼費が大きくなります。税理士に依頼をしたいけれど依頼費を抑えたい場合は、記帳までは自分でやるなどして、安いメニューを選ぶようにしましょう。

フリーランスが賢く確定申告するコツ

青色申告で申告をする

青色申告承認申請書を提出することで、青色申告で確定申告を行うことができます。帳簿付けは複式簿記という形で行なわなければならず手間がかかりますが、65万円の控除や赤字の繰越など大きなメリットがあるため、こちらで申告をすることをおすすめします。

青色申告を行わない場合は、白色申告を行う必要があります。以前まで帳簿付けは簡単なメモ程度でよかったのですが、平成26年から単式簿記ではありますが帳簿付けが必要になったので注意が必要です。

2種類の確定申告、青色申告と白色申告の比較
確定申告には、青色申告と白色申告の2種類があります。両者の具体的な違いにはどのようなものがあるでしょうか。定量的な違いに加え、難易度や節税の効果の違いについても解説しています。

必要経費を正しく理解して節税する

所得とは収入から経費を引いた金額です。つまり経費の額が多ければ多いほど所得が低くなり、かかる所得税も低くなります。

経費に入れることが可能な項目は多岐に渡り、個人授業主の場合は家賃や電気代、水道代などを入れることも可能です。経費は業種によって変わってくるため、自分の業種は何が経費として計上できるのか事前に把握しておくとその分節税に繋がります。

確定申告時に経費で計上できる費用と注意点
個人事業主の場合、自宅で仕事をしていたり、クライアントとのミーティングにカフェやレストランを使ったりする事もあるでしょう。そのため、個人の出費と事業のための出費の区別をつけるのは難しい場合があります。こちらでは、経費にできる項目の一覧と、事業のための出費とわかりやすくする方法を紹介しています。

売上と経費は発生主義で計上

確定申告では、売上と経費は発生主義で計上します。発生主義というのは実際に振込みや支払いが行なわれたタイミングではなく、売上や経費が確定した日付を帳簿付けするという考え方です。

たとえばクレジットカードで4月11日に1000円のファイルを購入し5月3日に引き落としが行なわれたとします。購入が確定したのは4月11日なので帳簿には4月11日の日付を記入する、といった具合です。

経費の一部否認も検討してみる

確定申告を上手に行うためには経費の一部を否認することも検討しましょう。一部否認とはたとえば接待交際費などを100%計上するのではなく80%程度に抑えて申告することです。

一部否認を行なうことで税務署側に自分の申告が妥当だと示すことが可能になります。自分で客観的に見てチェックされそうな項目は、一部否認することでスムーズに申告が通る可能性があります。

フリーランスの確定申告豆知識

税務調査につながりやすいケース

税務調査につながりやすいケースがいくつかあります。連動する数字がズレている場合必要経費以外の領収書が提出されている場合収入に対してあまりにも経費が大きすぎる場合などです。

一度目をつけられると翌年以降審査が厳しくなることがあります。毎年行なわなければならないことなので小さなミスで調査対象にならないように領収書の扱いや計算ミスなどには十分に注意しましょう。

収入より経費が多い赤字の優遇措置

青白申告を適切に行うと赤字を3年まで繰り越すことができます。赤字を繰り越すことのメリットは繰り越し可能な3年以内に黒字になった場合黒字になった分から繰り越した赤字を引くことで所得税を抑えることが可能な点です。

白色申告では赤字の繰り越しはできません。もし青色申告を行いたい場合は所得が発生する年の3月15日までに青色申告承認申請書を税務署に提出しなければなりません。

海外在住フリーランスは申告不要

海外で活動している日本国籍のフリーランスの場合、日本で納税する必要はありません。代わりに居住している国で申告を行います。

日本で税金を納めなくてはいけない方は1年以上居住している方です。それ以外の方は非居住者扱いになり非居住者は税金を納める必要がないとされています。

まとめ

毎年手間のかかる確定申告ですが、税理士の方に依頼することで時間や手間を省くことができ、より確実な申告を行うことができます。費用よりも自分の業務に集中したい方は税理士への依頼を検討してみてもよいかもしれません。

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