例外もあり!「弊社・当社」「貴社・御社」の意味と使い分け方

  • 2017-8-1

ビジネスシーンでよく目にする「弊社」という言葉。その類義語には「当社」や「御社」、「貴社」といった表現もあり、正しく意味や使い方をマスターしていないと恥ずかしい思いをしてしまうことも。今回は間違いやすい「弊社」の使い方と、その類義語を使うシーンについてまとめました。

「弊社」はいつ使う?使い方の基本

自分の勤める会社を指す「弊社」という言葉。「へいしゃ」と読まれますが、どんなシーンで使用したら良いのかわかりにくい、似たような単語があるため使い分けが難しいと感じる方も多いようです。そこで、まずは「弊社」の使い方の基本についてみていきましょう。

社外の人に対し使う場合に用いられる「弊社」

「弊社」という言葉が用いられるのは、取引先といった社外の人と自分の会社について話すときです。謙譲語に分類され、自分の会社をへりくだって相手の会社を立てるという役割を果たします。

書き言葉として使われることも多い

書面やメールなどでは「弊社」という単語がよく使用されます。実際には書き言葉でも話し言葉でも使用されているのですが、書き言葉として認識をしている人も多いようです。そのため取引先とのメールや文書のやりとりがある場合には「弊社」を使用しましょう。

社内で使う場合には「当社」

「弊社」と比較して使用される言葉に「当社」があります。この違いを明確に理解していないと、取引先の前で恥ずかしい思いをしてしまう可能性がありますのでしっかりと確認をしておきましょう。
「当社」の意味は「弊社」と一緒ですが、使われるシーンが異なります。「弊社」が謙譲語で社外の人に使われるのに対し、「当社」は丁寧語に分類され、主に自社内で使用されます。自分の勤める会社の話をする際に、自社内の人間であれば同じ立場であるという認識があるからです。そのため社外の人に「当社」を使ってしまうと威圧的な印象を与える可能性があるため注意が必要です。
また「当社」は、自社製品の性能比較や実績報告を行う際に「当社比」のように使用されることもあります。
以上のことから、基本的に「弊社」は社外向け、「当社」は自社向けに使うということを覚えておきましょう。

「弊社」と「当社」の例外的使い分け

ここまで「弊社」と「当社」の使い分けについてみてきましたが、なかには例外的な使い分けの仕方があります。

自社の主張を相手に伝える時には取引先相手でも「当社」を使う

稀に社外の相手と「当社」を使用した方がよいケースがあります。例えば相手に抗議をする場合や、対等な立場で交渉を進めたいときなど、へりくだった表現の「弊社」ではなく、あえて「当社」を使うことがあります。これは、自分の会社が相手と対等な立場であることを示すだけではなく、毅然とした態度を表すことで交渉をよりスムーズに進めるための方法の一つとしても知られています。そのため、このような「当社」の使い方を知り、シーンに合わせて臨機応変に使い分けることが大切です。

間違えやすい「貴社」と「御社」

「弊社」や「当社」が間違われやすいのと同様に、「貴社」と「御社」の使い分けも間違いの多い例としてよく知られています。ビジネスシーンにおいてこれらの使い間違いは恥ずかしいものと認識されていますので、違いをしっかりと理解して上手に使い分けましょう。

貴社は書き言葉、御社は話し言葉

「貴社」、「御社」ともに相手の会社を表す言葉で、どちらも敬意を込めた表現です。しかし、実際に使用する際には書き言葉か話し言葉かで使い分けられています。「貴社」は書類やメールといった書き言葉で使用され、「御社」は話し言葉です。「貴社」は「記者」や「汽車」、「帰社」などの単語と混同されやすいため話し言葉では使用されないという説があるため、覚えておくと使い分けやすいでしょう。
ごく稀に「貴社様」「御社様」といった表現を用いる人もいますが、これは二重敬語に当たります。丁寧な表現にするために付けた「様」も、かえって失礼だと感じる人も多いため、これらの表現は避けましょう。

一般企業でない場合はどうする?

取引先が一般企業であるとは限りません。一般企業以外の場合、基本的には「貴社」「御社」と同様に、書き言葉の際は「貴」を、話し言葉は「御」を付けるというルールがあります。それでは具体的に例を挙げて見ていきましょう。

銀行→貴行、御行
信用金庫→貴庫、御庫
県庁、都庁→貴庁、御庁
市役所→貴所、御所
協同組合→貴組合、御組合
機構→貴機構、御機構
協会→貴会(貴協会)、御会(御協会)
財団法人、社団法人→貴法人、御法人
お店→貴店、御店
病院→貴院、御院
学校→貴校、御校

例に挙げた団体や組織の言い方を知っておくと便利なのはもちろんですが、「貴」や「御」を付けるというルールさえ覚えておけば応用もできます。「貴社」「御社」に使い慣れると企業以外でもこれらの単語を使ってしまいがちですが、団体や組織に合わせた敬称を使うことも大切なマナーの一つですので忘れずに使い分けをしましょう。

まとめ

一見難しそうに見える「弊社」「当社」「貴社」「御社」の使い分けですが、普段のメールのやりとりや商談などで頻出する表現です。ビジネスの場面では基本的な事として認識されているため、間違った使い方をしないようもう一度見直してみてはいかがですか。

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