「尋ねる」の正しい敬語表現|「伺う」との使い分けは?

  • 2017-9-29

「尋ねる」に尊敬語形式はあるのでしょうか。考えれば考えるほどわからなくなる日本語表現ですが、そのままにしておくとビジネスシーンで困ってしまうかもしれません。先方に失礼のない「尋ねる」の尊敬語。これを覚えれば、「尋ねる」ことができます。

「伺ってください」はNG


「伺ってください」と言うのは、相手のする動作です。もともと伺うというのは、「面談に行く」や「質問に行く」という場合に、「相手の居宅に失礼ながら向かいます」という表現です。電話口では相手方に行く訳ではないので、失礼ながら、質問してもよろしいでしょうか。それはある意味、電話の音声が相手の部屋の中や、相手の空間内にお邪魔していますという意味であると言えます。

なので、伺ってください。と言うのは、自らをへりくだっていう言葉と違い、相手に、その先方に頭を下げてください。という意味になり。相手に失礼です。

では、本題の「尋ねる」と言う表現はそもそも何なのでしょうか。

尋ねるというのは、動詞であると言えます。動詞の言葉。それに付加された意味により、尊敬語の部類と、謙譲語の部類、つまり種類に分かれます。ですが、人間社会のさまざまなコミュニケーションを必要とされる場ですは、動詞の基本形を言っても通じません。そしてスタンスの違いなどから、相手を優位に立たせるために、動詞を変化させて使っているのです。これが文法です。

「伺う」と「尋ねる」


伺いますとは、頭を下げて向かいます。の意味です。では尋ねるとは。尋ねるという意味には大きく二つあり、質問する。そしてお邪魔に伺う。と言えると思います。なので、尋ねるというのは、訪問した際に、質問をする時。普通の言葉でいうと、訪れるになります。「訪れてもよろしいでしょうか」と聞くと、不安になる場合もあるので、お邪魔をしてもよろしいでしょうか。の意味を伺います。と言います。ですから、先方に必ず行きます。の意味を含めています。尋ねますの他の意味で、質問事項をお尋ねします。等があります。そして、現場で二人居合わせた時に、お尋ねしますが道を教えてください。となります。

尊敬語にこだわらず謙譲語をもって


では、尋ねると伺う。どちらが尊敬語なのでしょうか。尋ねるというのは自分の動作です。なので相手を尊敬する表現ではありません。そして伺う。これは尋ねるの謙譲語になります。要するに、相手に頭を下げる表現、伺います。となるので、元来お伺いしますという表現は存在していません。頭を下げるだけで十分です。

もともと人間の動作には主体があります。二人称の場合、相手の動作に御を付ける、尊敬語。自分の動作には、御は付けられません。そのために、自分が主格の動作を謙譲語に変化させて使うのです。

お尋ねしますの使い方

クグル、くぐる、kuguru
お尋ねしますというのは良い表現です。相手に御をつけています。これは、動詞の作用上、他動詞に位置するので、「誰かに」尋ねる。という修飾指示がかかるために、御をつけて結構です。お尋ねなんですが、このような情報をご存知ですか?ぶしつけな質問の前のクッション言葉になります。

尊敬の表現でも、相手方に使う表現であれば、御を付けることが出来る。
反対に、相手の為に使う表現であれば、謙譲語で良いと言えます。

それが、あなたの為に伺います。であり、
あなたにお尋ねします。の違いです。

「尋ねる」の用法


尋ねるの言葉を組織内で言う場合。組織内での同僚には言わないでしょう。使うと、円滑なコミュニケーションを奨励する組織なのですから、これも不用意です。なので、外部の人に、尋ねてもよろしいでしょうか。いろんな事態があるような先方に、詳しく訳を聞く。

お尋ねしますが、正真正銘の事実でしょうか?さらに加えて質問するときにクッションとして使う。が挙げられるでしょう。

訪問する場合は、訪ねるとなるので、少し意味が違います。

相手の都合により、私たちは様々な立場に晒されることがあります。たとえば、相手が非常に困っている場合、普通に使う丁寧語ではカバーできない場合があります。なので、相手の事をいたわる気持ちで、尊敬語・謙譲語を使い分ける。先方にご迷惑をかけたくない気持ちで、謝ってあげたり。その場しのぎの用法でも効果は高いのです。お客様を落ち着かせて、難を乗り切る。ビジネスではとても重要なことです。

まとめ

尊敬語・謙譲語を羅列したとしても、こちらに心が加わっていないと効果がありません。相手は人間ですので、多少間違っていても、心が通じればコミュニケーションは成立するのですから。

文法をわきまえていることは、社会の様々なシーンで役に立ちます。その基礎の上に組織のマニュアルがあるのです。

最初は、マニュアルの棒読みかもしれません。ですが、頭をこらしてその発言を変えていこうとすると、自然と先方に言葉が出てくるようになります。

尊敬語・謙譲語は頭の中で分類していくと、とても面白い世界です。是非、お役立てを。

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