厚生年金の加入条件(労働時間・日数など)|パート・アルバイトも入れる?

  • 2017-9-11

2016年10月1日からより適用範囲が拡大した厚生年金。実際どのような法改正が行われたがご存知でしょうか。実は知っているようで知らない厚生年金のことと、拡大した加入条件、加入のしかたなどについてご紹介します。

厚生年金の仕組みを理解しよう

女性,ひらめき,kuguru,クグル,くぐる

年金制度と言えば良く知られているのが、国民年金に厚生年金です。厚生年金というと、会社員の加入している年金制度というイメージがあるのではないでしょうか。厚生年金は、会社員の他、共済年金における職域加算部分がなくなったことで私立学校職員、公務員も厚生年金に加入するようになっています。

厚生年金の加入者は、2015年3月時点で4039万人。厚生年金加入者は、第2号保険者と言われ、自営業者などの第1号保険者、扶養親族である第3号保険者を抜いて、日本でも加入人口の多い年金保険制度となっています。

厚生年金は、基礎年金(国民年金)をベースに持ち、年金給付時は、基礎部分の基礎年金と厚生年金部分が合わせて支払われるのが特徴です。なお、厚生年金を納める際は、全て自身で負担する国民年金と異なり、労使折半、つまり会社と労働者が半々に負担するように定められています。

厚生年金の加入条件とは?

時計,kuguru,クグル,くぐる

事業所の加入条件

厚生年金の事業所は、強制加入になるケースと、任意加入になるケース2つに分けられます。

強制加入になるケース

法人であること、または常に5人以上を雇っている個人事業所であること。

任意加入のケース

農業や林業などの第一次産業、飲食店や旅館などのサービス業、弁護士や会計士などの士業、神社などの宗教業のいずれかで個人事業所であること。またはその他の業種で常に雇っている人数が5人未満の場合です。任意加入に該当する場合は任意適用事業所となり、たとえ従業員が加入条件を満たしていたとしても、厚生年金に加入できない場合があります。

従業員自体の加入条件

まず正社員はもちろんのこと、70歳未満の常用雇用者で2ヶ月以上の雇用見込みがあること、週30時間以上、月15日以上出勤の場合は厚生年金に加入できます。

さらに、常用雇用者でなくても、パートやアルバイトであっても厚生年金の加入が認められるケースがあります。週20時間以上の労働で、月額88,000円以上の賃金、勤務期間1年以上の見込みがある場合です。

学生以外ですべての要件に該当する場合で501人以上の従業員がいる場合、または500人以下でも労使合意があれば厚生年金に加入できるようになりました。なお、年齢制限は、常用雇用者と同様に70歳未満です。

パートやアルバイトに関しては、2016年9月30日まで週30時間以上労働という条件だったため、法改正によって労働時間10時間の短縮で、さらに加入条件が広がったことが分かります。

どうやって厚生年金に加入するの?

女性,疑問,kuguru,クグル,くぐる

厚生年金適用事業所でかつ加入条件に該当する場合は、厚生年金加入対象者となる訳ですが、基礎部分である国民年金と異なるのは、自身で手続きを行わないということです。労使折半で事業所にも関連する年金制度であることから、手続きは事業所で行われます。

従業員を厚生年金に加入させる場合に事業所が提出しなければならないのが、被保険者資格取得届です。被保険者資格取得届を事業所が提出することで、自動的に厚生年金だけでなく健康保険への加入も完了します。

なお、手続き自体は事業所が行いますが、加入者側でも準備が必要です。事業所では、5日以内の変更の届けが必要なため、すぐに加入できるように、基礎年金番号が分かる年金手帳などの用意をしておきましょう。

厚生年金に加入する3つのメリット

青空,kuguru,クグル,くぐる

厚生年金に加入すると、国民年金と比較して3つのメリットが考えられます。

労使折半による負担の軽減

国民年金は毎月一定額を支払うしくみになっていますが、厚生年金は収入に応じて負担額が大きくなります。そんな厚生年金の負担を軽くしているのが労使折半です。労働者と会社両者が半分ずつ負担することで、労働者の実質的な負担が軽減しています。

将来の年金額の充実

収入に応じて加算される厚生年金、一見負担が大きいようにも見えますが、将来に大きなメリットがあります。国民年金のときだけと比べて、年収に応じて大幅に年金給付額が増えるためです。さらに、労使折半であることも相まって、より少ない負担で、将来の年金給付も安定して十分にあるというメリットがあります。

老齢年金以外の年金

年金というと、老齢年金が注目されがちですが、加入者が若くして亡くなった場合に遺族に支払われる遺族年金や障害を持ってしまったときに支払われる障害基礎年金もあります。これらの年金は、老齢年金のように収入に応じてとなるので、国民年金よりも充実しているのが特徴です

まとめ

厚生年金には加入条件があります。特に加入条件に関しては、2016年10月1日からの法改正によって、加入条件に変更があり状況が変わった人も多いのではないでしょうか。これからパートやアルバイトを考えている場合は、扶養などの状況も考えて、厚生年金の加入条件に注目してみると良いでしょう。

ページ上部へ戻る