財形貯蓄ってなに?メリットと注意したいことをチェック

  • 2017-9-15

企業勤めの人であれば、一度は財形貯蓄という言葉を耳にしたことがあるでしょう。しかし、その財形貯蓄が示す意味をしっかりと理解できているでしょうか。財形貯蓄を有効活用するための基本と注意点を確認してみましょう。

知っておきたい財形貯蓄のこと

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財形貯蓄とは、会社からの天引きで貯蓄を行う仕組みです。会社はあらかじめ財形貯蓄として金融機関との提携を行い、社員から天引きした分を提携先の金融機関に払い込みます。給与天引きのかたちで自動的に貯蓄が行なえるため、なかなか貯められない人には嬉しい制度です。

なお、財形貯蓄は事業主からの天引きを前提としているために、会社などに所属されている場合に適用されるものです。
そのため、自営業者は適用されません。また、アルバイトや派遣社員であっても、期間の条件をクリアしていれば財形貯蓄を行うことができます。

3種類の財形貯蓄について理解しよう

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財形貯蓄とひとくくりにされることもありますが、財形貯蓄には、一般財形貯蓄、財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄の3種類があります。それぞれどのようなものなのか、詳細を確認してみましょう。

一般財形貯蓄

使用目的が制限されない、一般的な財形貯蓄です。車の購入費用に教育費、結婚、旅行資金などのライフイベントや急な出費、引っ越しやけがなど、さまざまな目的で引き出して使用することができます。
積立期間は原則3年。定期的な積立が必要なので、毎月の給与から天引きされているケースが多いです。複数の契約ができ、限度額もありません。なお、引き出しは、貯蓄から1年で自由になります。

財形住宅貯蓄

マイホームの購入や建設、またはリフォームを目的とした財形貯蓄です。なお、床面積50平方メートル以上など、住宅を目的とした財形貯蓄の引き出しにあたっては、いくつかの要件があります。残高の550万円までは税金が賦課されないのが大きな特徴です。自身で銀行にお金を用意しておくよりもメリットがあります。積立期間は5年以上です。

財形年金貯蓄

60歳以上の老後資金を目的とした財形貯蓄です。保険の場合、残高385万円まで、預貯金の場合残高550万円まで非課税のメリットがあります。毎月の給与などから天引きされるので、無理なく老後資金が貯められるのがポイントです。
積立期間5年以上、実際の受け取りは満60歳以降に5年から20年の間で分割して受け取ることができます。

見逃せない財形貯蓄の非課税メリット

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財形貯蓄の大きなメリットとなるのが、「残高の一部が非課税になる」ということです。例えば、普通預金の場合、年に1回か2回残高に応じた利息が付いているはず。

実はこの利息、残高をもとに金利をかけて計算された分がそのまま入ってきている訳ではありません。実際の利息の内、国税15%、地方税5%の計20%が差し引かれたものが入金されています。

しかし、財形貯蓄の内、財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は預貯金であれば残高の550万円まで非課税として扱われます。つまり、普通預金などでは差し引かれる20%の利息が、残高550万円を超えなければ1%も差し引かれないということです。結果的に、20%得したことになります。

さらに、財形貯蓄の非課税が適用されるのは預貯金だけではありません。保険商品も対象となります。財形貯蓄の種類によって限度額は異なりますが、財形住宅貯蓄であれば残高550万円まで、財形年金貯蓄であれば残高385万円まで非課税の対象です。

財形貯蓄で注意したいこと3つ

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自動的に給与から天引きされるため、なかなか貯金ができない人には嬉しい財形貯蓄ですが、一方で注意したいポイントもあります。

一般財形貯蓄には非課税枠がない

財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄には非課税部分があるとご紹介しましたが、自由な用途に使える一般財形貯蓄には非課税枠がありません。財形貯蓄すべてに非課税の恩恵がある訳ではないので注意したいです。

目的外の払い出しにはペナルティがある

財形住宅貯蓄、財形年金貯蓄は目的の決まった財形貯蓄です。目的外のことで払い出しをする場合、過去5年にさかのぼって利息に税金が課税されるペナルティが発生します。
また、財形年金貯蓄の場合は、払い出した後の残高について財形年金貯蓄として取り扱われなくなることもあるため、目的外の払い出しには注意したいです。

財形年金貯蓄が550万円を超える場合は要検討

非課税の恩恵を受けられるのは、多くても550万円までです。550万円を超えて財形年金貯蓄を考える場合は、運用を考え直す必要があるでしょう。例えば、同じ年金である確定拠出年金は掛金の全てが非課税など、大きな税金の優遇があります。

まとめ

会社に勤めているのであれば、財形貯蓄を考えてみるのも1つの方法です。一部非課税の対象にならない財形貯蓄がある、目的外の払い出しにはペナルティがありますが、注意点すれば計画的に貯金して、活用することができます。給与天引きという特性を活かして、将来のための貯蓄について考えてみましょう。

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