国民健康保険には扶養がない?社会保険との違いと扶養加入条件を解説!

国民健康保険は自営業者やフリーランスの方、高齢者の方が加入する国の健康保険制度ですが、この保険を使う人もいれば、健康でまったく使わない人もいるかと思います。また、国民健康保険の内容や仕組みをよくご存じの方も少ないのではないでしょうか?今回は国民健康保険の加入条件や会社に努めている人の加入している社会保険とは何が違うのかを解説します。

国民健康保険(国保)には扶養という制度はない!

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国民健康保険が会社員が加入する社会保険(会社の協会けんぽ)と大きく違う点が、国民健康保険には「扶養」という概念がないことです。「扶養」とは社会保険に加入しているサラリーマン(被保険者と呼びます)に養っている(家計をともにしている)家族がいる場合は、養っている家族分の保険料が免除されるという制度のことです。これを扶養家族を被扶養者と呼び、家族が被扶養者になるには一定の条件があります。

被扶養者の一定の条件は2つあり、①「家族として養われていること」、②「年収が130万円未満であることが条件とされています。

国民健康保険と社会保険の扶養はどっちがおトク?

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会社の社会保険と国民健康保険とではどちらが保険料がオトクなのかとよく質問があります。

社会保険の場合、労使折半といって、保険料を会社と被保険者が折半し保険料の負担は軽く設定されています。また、家族全員が被扶養者であれば被保険者以上の保険料を払う必要が無いため保険料は被保険者1人分となります。

一方、国民健康保険は扶養という概念がないのと、加入者全員が被保険者となります。よって家族全員分の保険料が必要となり、社会保険加入者と比べて保険料の負担が大きくなっています。

ただし、多くの自営業者の場合、一概に社会保険(協会けんぽ)の扶養制度が安く、国民健康保険の制度が高いというわけでもありません。国民健康保険の支払額には上限があり、市町村にもよりますが年間おおおそ56万円。一方社会保険の場合は年収から保険料が決まるため、会社員として年収が高いと支払額は国保の上限を軽く上回ります。

また、国民健康保険場合は保険料を経費として申告できるため、税制の優遇措置を受けることもできます。

そのため一概に社会保険の扶養制度がトクで、国民健康保険は損をするとも言い切れないのです。

尚、自身の年収が160万円以上であればいわゆる「払い損」は発生せず、社会保険も国民健康保険も検診など上手く使えば支払った金額以上の健康管理というメリットが発生します。

扶養から外れて国民健康保険に加入する場合は?

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では、扶養家族から外れてしまう条件を見てみましょう。

  • 被保険者が転職、退職の理由で社会保険から脱退した。
  • 自分自身が起業して自営業者になった。
  • 年収が130万円を超える仕事についた。

この場合は被扶養者の枠から外れるため、自分自身で国民健康保険に加入する必要があります。

少し詳しく解説すると、1は転職で一時的に社会保険から外れたときも国民健康保険に加入する義務が発生します。前職から転職先の社会保険加入までの機関が空いてしまいますから、一時的に国民健康保険に加入する必要があるのです。

定年退職の場合は社会保険から脱退して職業上は無職になります。そのため国民健康保険の加入が義務付けられます。

自分自身が自営業者になった場合、年収が130万円を超えた場合も扶養の枠から外れます。特に自営業の場合は年収に関係なく扶養の枠から外れ、国民健康保険がほぼ定額で設定されているため年収が160万円以上なければ扶養の枠を外さないように働かれたほうが保険料の出費を抑えることができます。

国民健康保険に改めて加入する場合の手続きは、お住いの市町村の国民健康保険窓口に出向き、手続きが必要です。手続きには身分証明証(運転免許証やパスポート)と印鑑が必要で、保険証はその場で発行され、保険料の支払いは後日一年分の請求をされます。

また、自営業者として世帯主の扶養から外れた場合、第3号被保険者から第1号被保険者へと変更になります。請求書もご自身宛に発送されるので忘れないように支払っていく必要があります。

国民健康保険を脱退する場合、社会保険の扶養に入る方法は?

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国民健康保険を脱退し、会社員である世帯主の被扶養者になるには次の条件が必要です。

  1. 年収が130万円未満である。
  2. 個人事業及び事業を廃業、譲渡した。

この2つの条件が当てはまり、世帯主が社会保険の被保険者であれば、第3号被保険者として被保険者の扶養に入ることができます。

手続きは被保険者の務めている会社が行い、ご自身は必要な書類(マイナンバーが身分証の代わりになります)が必要になります。

この時、忘れずに手続きしなければならないのは、「国民健康保険の脱退」です。国保を扱う事務所は、あなたが社会保険に切り替えたことを知りません。そのため国民健康保険を扱う市町村の窓口へ保険証と一緒に脱退の手続きが必要です。

これを怠ると保険料が2重払いとなってしまいますので注意が必要です。

 まとめ

いかがだったでしょうか?国民健康保険には扶養という制度はなく、社会保険のみ扶養制度があるのです。前記しましたが、国民健康保険が損である事は一概に言えず、経費で保険料を申告できる事から税制優遇面も考慮すると社会保険ばかりが優遇されているわけではないのです。

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