起業セミナーとは?セミナーを活用するメリットと気を付ける点

  • 2017-11-2

起業ブームに呼応するように巷では起業セミナーが盛んに開催されています。そこではいったい何を学べるのでしょうか。外からでは今ひとつ窺いにくいため、参加したくても二の足を踏んでしまうケースが多いようです。そうした不安を払拭するため、ここでは企業セミナーの概要を紹介します。

■さまざまな種類の起業セミナー


モノを売ったり、製品を作ったりしてお金を儲けるのは得意という方でも、自分には投資のセンスがあるという方でも、それだけでは起業は出来ません。帳簿をつけて決算書を作り、税金を納付しなければいけません。材料費や仕入をする資金も調達しなければいけません。

また、起業するということは、たいていの場合は経営者になるということです。その社会的な責任の重さや、雇用主になった場合の心構えなどについても知っておく必要があります。
そうした基礎知識から、業種やツールに特化した専門的な講座まで、様々な知識や情報を起業家に提供するのが「起業セミナー」です。

時には、なかなか起業に至らない方に対するケアやアドバイスまでもフォローします。では、具体的にはどういった種類のセミナーがあるのでしょうか。切り口を5つに分けて内容をご紹介します。

1)主催者は誰か

・起業コンサルタントなどの支援会社・・・主催者自身が起業してコンサルタント会社を始めたというパターンも多いようです。
・士業(会計士・税理士、司法書士など)・・・専門家なので信用でき、講義内容も確かなのですが、起業後の顧問契約に誘引されることもよくあります。
・銀行など金融関係・・・同じく融資の提案をされるかもしれません。
・自治体(市、県など)・・・無料が多く、詐欺まがいの業者に引っかかる心配もないので安心感があります。自治体によっては起業支援制度なども利用できます。ただ内容が具体性に乏しいという指摘もあります。

2)受講者属性(ターゲット)

・女性限定・・・女性のニーズはますます高まっているようです。
・特定の業種別・・・ある業種について専門的に学びたい人向けです。アイデアがあり、既に起業の構想が出来上がっている人にはより有効です。「飲食店」「ネットショップ」「投資」などの業種別講座があるようです。
・起業形態別・・・週末起業者、主婦起業などあくまで副業・兼業という方に対し用意された講座もあります。

3)講義内容

・定款の作成や株式引き受け、設立登記のやり方など・・・会社法の説明など、法定関連をメインに教えてくれます。
・開業資金や事業資金の調達方法・・・銀行など金融機関の方が務めることが多いです。
・事業計画の進め方やマーケティングの基礎・・・一般のビジネス講座でも行われているものに近いイメージです。上記の業種別のセミナーではこれが中心になります。
・経理(決算)のやり方
・経営者としての心構え・・・モチベーション系の内容です。
・起業成功者の体験談・・・これもモチベーション系です。
一般的なセミナーはこうした各分野について広範囲にわたって講演をするパターンが多いようです。

4)有料/無料

・有料だからと言ってレベルの高いセミナーという保証はありませんし、逆に安くても魅力的な講座もたくさんあります。

5)形態

・講義タイプ・・・もっとも一般的な形態です。多人数から、数名だけの少人数制を売りにしているものまであります。たいていは質疑応答の時間も取られていますが、基本は知識教授型です。
・個別相談・・・起業計画がある程度進展している人や既に起業している人が利用することが多いようです。
・ワークショップ・・・いわゆる「参加型・体験型」というもので、実際に課題に取り組んだりします。起業セミナーではあまり多くはないようです。

■起業セミナーを活用するメリット4つ

1)モチベーションの向上

周囲の参加者や講師から常に刺激を受けられます。起業は行動力が一番大切ですので、自分を突き動かすパワーを貰える環境は大事です。

2)人脈作り

起業仲間や経験者と知り合いになると後々有用な情報をもらえるなど、大きなメリットがあります。必要ならば金融機関、税理士などとも交流が可能です。

3)充実したカリキュラム

たいていは教材がよく練られ体系立ててあるので、スンナリと吸収できます(何から学んでよいのか分からない初心者などには特に有効)。読書や独学はパワーが必要です。

4)スキルアップ

起業に必要不可欠なITスキルの講習があったり、財務諸表の作成練習ができたり、普通にスキルアップが期待できます。

■自分に合った起業セミナーとは


自分の現在の状況を冷静に分析して、上記の各種セミナーの中からどのタイプを受講するかを慎重に選択することが重要です。やりたい事業がある程度決まっているならば、業種や業界特化型のセミナーを見つけた方が得られるメリットは大きいでしょうし、逆にまだやりたいことが定まっていなかったり、漠然としているのなら、総合型のセミナーから受講するのがセオリーとなります。

まずは「人脈づくり」なのか、最初は無料のセミナーで様子見なのか、優先順位をつけることから始めましょう。闇雲に受講しても成果は上がりませんので注意してください。
また実際セミナーに参加してみないと、講師や講義内容と自分との相性は分からないので、いくつか参加してみるのがよいかもしれません。

セミナーによってはネットでレビューなどを公開しているものもあります。そういったものを参考にするのもひとつの手です。
それから、基礎的な知識ならば書籍でもある程度予習ができるので、それらを頭に入れてから参加するとより一層能率が上がります。

■セミナーを選ぶ際に気を付けること


残念なことに、起業セミナーの中には詐欺まがいの業者が主催するものも隠れています。怪しいセミナーを避けるために気を付けるべき点を少々お話しします。

受講者の中には、起業を決意したことで期待以上に不安やプレッシャーを感じている人も多いはずです。そうした心理状態を上手く利用するのが詐欺業者の手口です。まずは自分を追い込むなどして必要以上に不安を増大させないことが大切です。ポジティブ思考を維持してください。セミナーはあくまで起業のサポート役です。セミナーを過信するあまり、冷静さを失わないよう心がけてください。

それから、世間の感覚を逸脱したようなあまりにも高額なセミナーは注意しましょう。特に前金で払い込みをする場合は事前に慎重にリサーチをすべきです。前金で高額を支払ってしまえば、それを持ち逃げされる危険性も出てくるわけですから。「高額」イコール「信頼」と勘違いしないように気を付けてください。

またその逆で、無料を派手に喧伝したり、SNSなどで「お気軽感」を演出して参加者を集めるようなものにも注意が必要です。
事前リサーチの具体的な方法としては、「講師の経歴を調べる」、「主催者が過去に開催したセミナーの履歴を検索する」などがあります。 「過去の実施歴が間違いないか」、「会場に開催履歴が残っているか」まで踏み込めるとさらに安心です。

まとめ

いかがでしたか。企業セミナーに対するイメージはクリアになったでしょうか。起業は何と言っても行動することが第一です。貴重な時間とお金を使うのですから、ぜひ質の高いセミナーに参加し有意義な時間を享受して、成功への第一歩を踏み出してください。

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