ハイブリッドアプリとは?仕組みとメリット・デメリットを解説

  • 2017-11-22

ハイブリッドアプリという言葉を聞いたことはありますか?ハイブリットとは異種のもの同士を組み合わせたものという意味ですが、ハイブリッドと言われてハイブリッドカーを思いつく方がいるかもしれません。ハイブリッドカーは電気駆動とガソリン駆動の混合です。 それではハイブリッドアプリは何と何の混合なのでしょう? 今回は、ハイブリッドアプリについて解説していきます。

ハイブリッドアプリとは


ハイブリッドアプリは、「Webアプリ」と「ネイティブアプリ」のハイブリッドという意味です。Webアプリはブラウザ上で動作するアプリのことを指します。

Webアプリの最大の利点は、マルチプラットフォームなことです。つまり、Webアプリをひとつ作れば、それはWindowsでもMacでも、AndroidでもiPhoneでも動くということです。また、ネイティブアプリは各プラットフォーム上で直接動作するアプリのことを指します。ネイティブアプリの最大の利点は、OSが持つ細かい機能まで制御可能なことです。

Webアプリはマルチプラットフォームなので、一度開発すればどのOSでも動くのが魅力です。しかし、これまではOSが持つ細かい機能まで操作できませんでした。このため、例えばスマートフォン上でカメラを操作するようなアプリは、ネイティブアプリで作るしかありません。ハイブリッドアプリは、この弱点を克服してWebアプリの利点を持ちながら、OSが持つ細かい機能まで操作できるアプリです。

ハイブリッドアプリを構成する技術


ハイブリッドアプリの大枠は、ネイティブアプリです。つまり、Android用、iOS用のそれぞれに作り、実行前にインストールする必要があります。ここまでの話だと、ネイティブアプリそのものです。しかし、ハイブリッドアプリがネイティブアプリと大きく違うのは、アプリの大部分にWebアプリの技術を使うという点です。つまり、ハイブリッドアプリは、Webアプリと同様に、HTML5+CSS+JavaScriptで作成します。

それを支えているのが、WebViewというコンポーネント技術です。WebViewは、言わば「ネイティブアプリに組み込めるブラウザ」。これを組み込めば、ネイティブアプリ内にブラウザの機能を取り込むことができます。そして、CordovaというJavaScriptのライブラリ群が用意されていて、これを使えばOSレベルの細かい操作ができます。

まとめると、ハイブリッドアプリを構成する技術の中心は、WebViewとCordovaです。WebViewがWebアプリの利点を、Cordovaがネイティブアプリの利点を、ハイブリッドアプリにもたらします。この両方がAndroid、iOSのどちらにも用意されているので、マルチプラットフォームが実現しています。

ハイブリッドアプリのメリット・デメリット

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ハイブリッドアプリのメリットは、以下の点です。

Webアプリでは実現不能な、OSに近い細かい操作ができる

Webアプリでは不可能だった処理が、ハイブリッドアプリならできます。例えばカメラやマイク、センサー、ストレージや電話帳などの操作です。これまではネイティブアプリでしか操作できませんでした。

アプリの内容を変える時はサーバ側だけ

初回はインストールの必要がありますが、アプリのアップデートには再インストールの必要がありません。特にアプリ管理者の作業が低減できます。

マルチプラットフォーム

HTML5+CSS+JavaScriptで作成するので、Android、iOSを問わず動作します。OSの細かい操作をするためにネイティブアプリをAndroid、iOSの両方に作っていたことを考えると、大きなメリットです。

また、ハイブリッドアプリのデメリットは、以下の点です。

実行速度が遅い

現段階では、ネイティブアプリに比べると実行速度が遅いことが多いです。これは、ネイティブアプリが、アプリ→OS→デバイスなのに対し、ハイブリッドアプリは、アプリ→ブラウザ→Cordovaエンジン→OS→デバイスとなり、仲介者が増えてしまうためです。今後、Cordovaエンジンの改良が進めば、ネイティブアプリとの差は縮まっていくと思われます。

OSの機能の全部が使えるわけではない

ネイティブアプリなら使える機能でも、ハイブリッドアプリでは使えないものがあります。これはCordovaがその機能に対応していないことが原因です。今後、Cordovaが改良されていけば、改善されていくでしょう。

まとめ

今回は、ハイブリッドアプリについて解説してきました。AndroidとiOSのシェアは互角で、アプリを作る場合にどちらか一方というわけにはいかないのが現状です。その一方で、スマートフォンの機能をフルに使ったアプリのニーズは依然として高い状況になります。こうした背景があるため、今後はハイブリッドアプリがますます注目を集めていくでしょう。

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