源泉所得税とは?源泉所得税の仕組みと計算方法

  • 2017-11-14

給与明細を見ると、項目の中に源泉所得税というものがあります。源泉所得税は、そもそも給与所得などで、給与支払者が従業員などから天引きした所得税分を差し引いて国に支払うもの。確定申告の所得税とは計算方法が違います。どのように計算するのか詳しく確認してみましょう。

源泉所得税とはいったい何?

女性,ビジネスマナー,kuguru,クグル,くぐる

源泉所得税にはさまざまな種類がありますが、よく知られているのが給与支払いでの源泉所得税ではないでしょうか。源泉所得税とは、従業員や個人の代わりに所得税と復興特別所得税分を天引きして、代わりに報酬や給与の支払者である個人や企業が国に支払いを行う性質の税金のことを指します。既に個人や企業が天引きして税金として納めているため、報酬や給与をもらった人は別にその分の税金を納める必要はありません。

毎月の支払額や雇用にもよりますが、給与が発生する場合は源泉所得税が天引きされていることは多いです。

また、給与以外でよく発生するのが、普通預金や定期預金などでの銀行の利息。金額にもよりますが、基本的に銀行の利息も源泉所得税が差し引かれた状態で入金されています。他にも、株式の配当や使用料など源泉所得税が発生する事例はいくつかあります。

源泉所得税が発生しないケースとは?

給料,kuguru,クグル,くぐる

源泉所得税は、給与所得がある場合においても発生するとご紹介しましたが、給与所得者であっても所得税が発生しないケースがあります。

まず、年間の収入ベースで考えると年間103万円よりも給与年収が少ない場合です。給与年収とは、手取りではなく、給与総支給額のことを指します。実際、給与年収から給与所得控除を引いて給与所得を算出し、所得控除を差し引くわけですが、給与所得控除と所得控除の合計が給与年収を上回ったら、マイナスになり結果的に税金が発生しないというわけです。

なお、給与所得控除は少なくても65万円、所得控除のうち全員が一律に差し引かれる基礎控除は38万円。合計103万円なので、103万円以下は源泉所得税が発生しないということです。

ただし実際は、給与の支払いの状態や、扶養控除等申告書の有無、月の報酬ベースで103万円以下であっても徴収されることがあります。多く支払った分は年末調整で戻ってきますが、副業をしている場合、日給の場合などは一度源泉徴収される可能性があるということは頭に入れておきたいです。

源泉所得税の計算の仕方を知ろう

計算,kuguru,クグル,くぐる

給与における源泉所得税は、「給与所得の源泉徴収税額表(月額表)」または「給与所得の源泉徴収票(日額表)」を用いて計算します。なお、日額表は日払いや日割り計算、週給の場合に使用するものです。一方、月額表は標準的な源泉所得税の計算で用いられるもので、月給の他、半月ごと、半年ごとの給与計算でも用いられます。

今回は源泉徴収税額表のうち、よく使用される月額表で計算方法を確認してみましょう。

まず、給与総支給額25万円、社会保険料4万円、扶養親族1人で扶養控除等申告書の提出がある場合です。

月額表では248,000~251,000円の部分を確認することになります。扶養親族は1人で扶養控除等申告書を提出しているので、甲の1人の部分を確認。平成29年度の月額表の場合、源泉所得税の金額は4,920円です。なお、月額表や日額表は定期的に更新され、金額も変更されるので注意しましょう。

なお、月額表に記載されている乙は、扶養控除等申告書を提出しない場合に確認する部分です。基本的に副業をしている場合は、副業先では乙の方で計算されると考えておくと良いでしょう。

賞与の源泉所得税額の計算の仕方

ビジネスマン,男性,お得,kuguru,クグル,くぐる

給与における源泉所得税の計算方法をご紹介しましたが、賞与の場合はまた計算方法が変わってきます。賞与の源泉所得税の計算で用いるのが「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」です。対象年のもので確認するようにしましょう。給与の月額表や日額表同様に、国税庁のサイトから取得することが可能です。

なお、賞与における源泉所得税を求めるにはまず、「賞与の金額に乗ずべき率」を算出しなくてはなりません。まず扶養親族の人数に該当する列を見て、列の中から前月の社会保険料を差し引いた給与額を見ていきます。

扶養親族1人、前月の給与30万円、社会保険料控除5万円の場合でだと、社会保険料を控除した後の額は25万円なので、該当するのは、扶養親族1人の列の243千円から282千円の部分です。

平成29年度の表の場合、賞与の金額に乗ずべき率は、表にあてはめると4.084%です。賞与が50万円だった場合の計算は下記の通り。
500,000×0.04084=20,420円
20,420円が賞与で天引きされる源泉所得税の額です。

まとめ

給与明細に記載されている源泉所得税も、月額表や日額表を用いれば簡単に調べることができます。賞与の場合も、月額表などよりも少し手間がかかりますが、簡単に源泉所得税額を調べることが可能です。自分の源泉所得税が正しいか知りたい場合などは、ぜひ活用してみてはいかがでしょう。

ページ上部へ戻る