正しく使えてますか?間違われやすい「聞く」の謙譲語

  • 2017-11-27

敬語には、尊敬語や丁寧語、謙譲語があります。ビジネスシーンにおいて、これらの敬語は相手によって使い分けるものです。また、間違われやすい動詞のひとつとして「聞く」があります。今回は「聞く」の謙譲語の正しい表現方法や使い方についてお話したいと思います。

誤用が多い「聞く」の謙譲語

謙譲語、正しく使えていますか?

ビジネスシーンにおいて謙譲語は間違いやすい敬語のひとつ。目上の方に対して謙譲語を使っているケースが多いですが、謙譲語の本当の意味を知っていますか?そもそも謙譲語は自分をへりくだる時に使う敬語で、へりくだることによって相手を立てる時に使います。

「聞く」の謙譲語は間違われやすい単語のひとつ

お客様に対しての「担当者に伺ってください」という、この使い方は間違いです。相手はお客様なので敬う必要がるので、尊敬語を使います。そのため、「担当者にお聞きください」もしくは「担当者にお尋ねください」が正しい使い方となります。

部長に対しての「この講義は拝聴されましたか?」は、この使い方も間違いです。目上にあたる部長に対して使うのは尊敬語なので、「この講義は聞かれましたか?」が正しい敬語の使い方です。このように尊敬語と混同し間違われやすい単語のひとつでもあります。デキるビジネスマンになるためにも理解し、使いこなせるようにしていきましょう。

「聞く」の正しい謙譲語とは?


では、「聞く」の謙譲語とはどういうものか。あなたは正しく使えているでしょうか。

伺う

まずは「聞く」の謙譲語に「伺う」があります。使い方の例として、「先輩から伺いました」のように誰かから聞いたりしたときに用いられる謙譲語。聞かせてくれた話の相手が目上の人などに使っていきます。会話をする相手が目上に対してはもちろん、会話中に出てくる先輩も目上なので、受け答えをする際、「○○先輩から伺っております」というように使っていきましょう。

この「伺う」ですが、他にも「行く」や「尋ねる」の謙譲語でもあります。同じ「伺う」ですので、間違えないように気を付けましょう。

拝聴する/拝聞する

他にも「拝聴する、拝聞する」という謙譲語があります。「拝聴する、拝聞する」はかなり丁寧な敬意の高い謙譲語になります。ですのでこの「拝聴する」はビジネスシーンにおいて口頭ではあまり使われません。

メールや手紙などでの文面で使われることが多く、ビジネスシーン以外で特に間柄の遠い人に対しては「拝聴する」などの表現が一般的に使われています。

承る

「聞く」の謙譲語で「承る」があります。「承りました」などと使うように、より受動的で相手の指示を丁寧に理解する意味合いとして使います。

混同されやすい「聞く」の尊敬語


これまで「聞く」の謙譲語についてお話してきました。では、尊敬語だとどのように変換するのご存知ですか?
あなたは「お名前を頂戴できますか」などと名前を聞かれたことがあるのではないでしょうか。これは間違った敬語の使用例です。正しくは「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」になります。失礼のないように言い方を丁寧にする気持ちはわかります。しかし、変に丁寧にしすぎたり、おかしな敬語になってしまわないように気を付けて使っていきましょう。

聞かれる/お聞きになる

「聞く」の尊敬語は「お聞きになる」もしくは「聞かれる」になります。例えば、「講義を聞く」という例文があります。これを尊敬語に変換しますと、「講義をお聞きになる」もしくは「講義を聞かれる」のどちらかになるのです。より丁寧な表現で言い表したいのであれば「講義をお聞きになる」の方がふさわしいでしょう。聞くの尊敬語ですが、間違われやすいので注意が必要な敬語でもあります。

また、お話を聞いていたかどうか先輩に尋ねたい場合は「先輩、○○の件についてお聞きくださいましたか?」という言い方をするといいかもしれません。自分の話を聞いてもらいたい場合もあるでしょう。
その時は「○○の件についてお聞きください」
この表現がふさわしいです。しかし「お聞きしてください」はいけません。上から目線の発言になっています。目上の人にお話する際は、「お聞きしてください」ではなく「お聞きください」にしていきましょう。

気を付けたい「聞く」の誤用例


ここで気を付けておきたい点がいくつかあります。ビジネスシーンにおいて、「わかりました」という意味合いで使われる言葉である「了解しました」や「かしこまりました」、「承知しました」などがあります。

これらをきちんと使い分けできていますでしょうか。会話などで相手に対して失礼のないようにここで理解しておきましょう。まずは「了解しました」についてお話します。よく使いがちな「了解しました」ですが、これは同僚や目下に対して使う言葉です。丁寧語ではありますが、謙譲語ではありません。

ですので、目上であるお客様や上司に対して使うのは失礼にあたるので、謙譲語である「承知しました」を使ったほうがふさわしいです。上司やお客様に対して使うには適しており、ビジネスシーンでも使う頻度は高いです。覚えておきましょう。

「承知いたしました」という言葉でも問題はありませが、表現が回りくどく感じますので「承知しました」でも十分です。また、「かしこまりました」も目上に対して使うことができます。ちなみに「承知しました」は相手からの情報を理解し受けるという意味合いで使われます。「かしこまりました」は目上の人からの指示などを承る意味合いで使われますので、混同しないように意識していきましょう。

まとめ

間違われやすい「聞く」の謙譲語をあなたは正しく使えていましたか?尊敬語や丁寧語、謙譲語がそれぞれどのような場面で使うのが適しているのかしっかり理解していないと使いこなすのは難しいと思います。特にビジネスシーンにおいて、しっかりとした言葉遣いができていないと相手に対して失礼にあたるどころか信頼関係さえも崩れかねません。コミュニケーションをより円滑にしていくためにもしっかり把握して臨んでいきましょう。

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