「あしからず」の使い方とは?目上の人にも使ってよい表現!?

  • 2017-12-1

街中やビジネスの場で見られる「あしからず」という言葉、あなたはどのように受け止めていますか?「あしからずってどういう意味?」「あしからずの使い方がわからない」という人は多いものです。今回は「あしからず」という言葉について解説します。「あしからず」の意味や「あしからず」を使った例文まで、幅広く解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

「あしからず」「悪しからず」の意味


では、まずは「あしからず」「悪しからず」という言葉の意味から見てみましょう。「あしからず」「悪しからず」は古い言葉使いから来ており、現代用語とは少し印象の異なる言葉です。

「悪し(悪いこと)」を「から(まだ)」しておら「ず(していない)」という言葉で成り立っており、「あしからず」の後に「ご了承ください」「ご容赦ください」と続けて使います。しかし「あしからず」という言葉だけでも、意味や気持ちを伝えることは可能です。

「あしからず」とは

「あしからず」とは、「悪気はありません」「悪く思わないでください」と言い換えることができます。漢字で書くと「悪しからず」となりますが、一般的には「あしからず」とひらがなで表記されることが多いです。

「受け取り方によっては相手が気分を害す可能性があること」を伝える時に、「あしからず」を使うと「悪く思わないでくださいね」という気持ちを添えることできます。

「あしからずご了承ください」の意味

「あしからず」だけでも、「悪く思わないでください」という意味や気持ちは伝わりますが、「ご了承ください」という言葉を加えると別のニュアンスを添えることができます。「ご了承ください」には、「これから起こることについて許してほしい」「受け入れてほしい」という意味があります。そのため、「あしからずご了承ください」という言葉には「これから起こることについては悪気がないので、許してほしい」という意味になるのです。

「あしからずご容赦ください」の意味

「ご容赦ください」というのは「今起きてしまっていることについて、許してください」「申し訳ありません」という意味が含まれています。そのため、「あしからずご容赦ください」というと「悪気はないのですが、すでに起きてしまっている件については許してください、申し訳ありません」という意味になります。

「あしからず」の使い方


「あしからず」という言葉は、主に文章の中で使われます。口頭でも使うことはできますが、口頭では「申し訳ございませんが」「大変恐れ入りますが」などの言葉に置き換えられることが多いです。

また、「あしからず」を使えば「悪気はありません」という気持ちは込められますが、「ご容赦ください」などの言葉が省略されていることを覚えておきましょう。相手や状況によっては、省略をされたままの形ではなく「正式な形で伝えることで初めて正しい意味として受け取る」という人もいるからです。

「ご容赦ください」「ご了承ください」をつけた方が丁寧

省略された言葉は、正式な言葉に対して若干カジュアルな印象を持たせてしまいます。「あしからず」の後には、「ご容赦ください(許してくださいね)」「ご了承ください(受け入れてくださいね)」と付け加えた方が、気持ちを丁寧に伝えられます。

「あしからず」を使った例文

「限定商品のため、販売個数に達した場合はご購入いただけませんので、あしからずご了承ください」

個数に限りがある商品のため、もしかしたら買えないかもしれませんがその時はお許しください、ということを伝えています。

「○○様のご要望は弊社にて検討させていただきます。その結果ご要望に添えない場合もございますがあしからずご容赦ください」

お客様からいただいたご要望について社内で検討するが、お気持ちに添えないこともあるので、その時は悪く思わず許してください、ということを伝えています。

「ご了承ください」「ご容赦ください」を省略して「あしからず」だけでも使えますが、「冷たい印象を受ける」「高圧的に感じる」と受け取る人もいるので注意が必要です。

「あしからず」は目上の人やビジネスシーンでも使える?


「悪く思わないでください」「悪気はありません」という心情を、目上の人やビジネスシーンで簡潔に表すことは難しいものです。しかし、「あしからず」を上手く使うとスマートにこちらの気持ちを相手に伝えることができます。

「あしからず」は上司や客先に対しても使用可能

相手が上司やお客様である場合にも、「あしからず」は使うことができます。「あしからず」が持つ元々の意味や文法上には問題がありませんので、「~でございますので、あしからず」と使っても構いません。

ただし、人によっては「あしからず」で文章や言葉が終わることに良い印象を持ってもらえない場合がありますので、省略は極力避けましょう。比較的親しい上司やコミュニケーションがしっかりと取れているお客様であれば、「あしからず」で止めても特に悪い印象は持たれないでしょう。

「ご容赦ください」「ご了承ください」をつける

言葉は、話し手と受け手の認識が合っていなければ誤解を招いてしまいます。相手が友人など親しい人であれば少々の誤解があっても釈明することができますが、目上の人や上司、お客様が相手である場合はトラブルに発展することもあります。

誤解をされる可能性が少しでもある場合は、「あしからずご容赦ください」「あしからずご了承ください」とした方が良いでしょう。

まとめ

「あしからず」は古い言葉からきているので、年配の方にも伝わりやすく使いこなすことができれば便利な言葉です。普段使ってる「ご了承ください」「ご容赦ください」という言葉の前に「あしからず」という言葉を、ぜひ付け加えてみてください。

ビジネスシーンに限らず、心情を伝えるということは、人と人を繋ぐために欠かせない要素です。正しい言葉を正しく活用して、円滑な関係を築きましょう。

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