クリエイティブディレクターの必要なスキルとは?仕事内容を解説

クリエイティブディレクターは元々は広告業界や編集者などの制作チームの指揮管理を執る職務ですが、ウェブやスマートフォンの登場によりコンテンツが多様化することで、本来の役割や定義が曖昧になっています。あらためてクリエイティブディレクターがどのような仕事をするのか、必要なスキルは何かということについて解説していきます。

クリエイティブディレクターの仕事内容

クリエイティブディレクターの役割や仕事内容

クライアントの広告戦略のプランニング

クリエイティブディレクターは、クライアントの広告戦略のプランニングをおこない、制作チームを組織して、クライアントが求める施策をカタチにする役割を担います。そのため、「どのターゲットに対して、何を訴求して、どのような成果を期待しているか?」を的確に汲み取り、成果に見合った施策を打ち出す責任があります。

広告戦略のプランニングとは、例えば、「20代の男性層の家電好きをターゲットに、新製品をPRして目標とする成果を上げたい。」というミッションがある場合に「新聞」「テレビ」「ラジオ」「雑誌」のどの媒体を使えば、効果的にターゲット層の目に留まるか? 20代、男性、家電好き、が好むタレント(被写体)をキャスティングすれば好感度UPに寄与するか? ウェブをどのように連動させると、効率よくターゲットにリーチできるか。といった広告戦略の方針を定義します。

クリエイティブチームを統括

デザイン、写真、イラスト、コピー、映像などのクリエイティブチームを統括する役割も担います。メディアの枠組みが決定したら、具体的な企画を考え、例えばテレビCMであれば、登場する被写体、台詞、キャッチフレーズ、ナレーション、といった各々の制作メンバー(CMプランナー、コピーライター、デザイナー)を招集し、チームが制作するクリエイティブの品質に責任を持ちます。

クリエイティブディレクターが働く場

クリエイティブディレクターという職種がある業界は限られており、一般的には広告代理店、編集者、事業会社のPR・制作部門で活躍しております。また、会社の規模やプロジェクトの性質に応じて、プロデューサーやアートディレクターがクリエイティブディレクターの役割を兼ねる場合もあります。

そのためクリエイティブディレクターは、性質の異なる各々のクリエイティブに統一感を持たせたり、方向性を決定したり、異なるスキルを持った制作メンバーの進捗を管理する仕事です。比較的大所帯の組織やプロジェクトで活躍の機会があるように見受けられます。

クリエイティブディレクターの年収

クリエイティブディレクターの企業規模による年収の目安

  • 大手広告代理店のクリエイティブディレクター:600万円から1000万円以上
  • 中堅の広告代理店、事業会社のPR・制作部門の場合:450万円~800万円

役職や経験、知名度によって金額は変わりますが、制作チームを統括する責任者ですから、相応の現場経験が必要です。会社によってはクリエイティブディレクターの上役にシニアクリエイティブディレクターという役職が存在し、局長が制作局を管掌しておりますので、役職が上がればより管理職サイドへ昇格していくイメージです。

著名なクリエイティブディレクターのキャリアパス

著名なクリエイティブディレクターは、現場経験を積んで会社組織内で昇格していくケースもあれば、独立してクリエイティブエージェンシーをつくるというケースもあります。「国内外の広告賞の受賞経験がある。」「世の中にインパクトのある作品の制作指揮をした。」となると、クライアントの指名で仕事の依頼が入ります。独立して会社経営から営業活動まで全てをこなすことで、大きな年収を稼げている成功事例もあります。

クリエイティブディレクターになるには

デザイナーやコピーライター、アートディレクターなどを経てから、クリエイティブディレクターになる

初めからクリエイティブディレクターとして採用されることはなく、プランナーやコピーライター、デザイナーなどを経てクリエイティブディレクターになるキャリアが一般的です。

  • CMプランナー:テレビ、ラジオのCMを企画する
  • コピーライター:スローガン、ボディコピーなど印象に残るフレーズをつくる
  • デザイナー:ポスターや新聞などのビジュアル面をデザインする

上記のような専門的な職種で経験を重ねることで、クリエイティブディレクターとして制作チームを統括する役割を担うことができるようになります。

クリエイティブディレクターとアートディレクターの違い

クリエイティブディレクターとアートディレクターがいる場合

クリエイティブディレクターがアートディレクターの上役に位置することになりますが、双方の役職が共存する場合には以下のような役割分担が一般的です。

  • クリエイティブディレクター:クライアントの広告戦略のプランニング、スタッフィング、キャスティング、制作チームの予算管理、進捗管理の責任を担う。
  • アートディレクター:制作物(デザイン、写真、イラスト、ウェブサイトなど)の作品の出来の直感的な奥深さ、作品の統一感、品質保全といったビジュアル面の責任を分掌する。

クリエイティブディレクターに必要なスキル

面白いネタをみつけられる

クリエイティブには著作権があるため、常に新しいアイデアを求められます。そのため、これまでにない変化に富んだ面白いアイデアを企画し、カタチにできる人はクリエイティブディレクターの資質があると言えるでしょう。面白いネタを見つけられるようになるためには、生活者目線に立ってアンテナを張り巡らし、世の中をクリエイティブな視点で切り取れる感覚を養っておくとよいでしょう。

マーケット感覚

仮に面白い企画が出せてクライアントの意向に応えられたとしても、それが生活者の購買意欲につながるアイデアでなければ、企画の価値を損ないかねません。そこで、「この企画はマーケットの意向に即しているのか?」を客観的に分析できるスキルも持っておきたいところです。マーケットの需要を分析できれば、仮にクライアントから企業色の強い要望があった際にも、効果的な提案をすることができます。

コミュニケーション能力とマネージメントスキル

コミュニケーション能力は社内外問わず必須のスキルと言えるでしょう。例えば、年間数億円という案件の競合プレゼンがあったとします。勝てば数億円。負ければゼロ円の一発勝負です。営業からすると、クライアントの意向を的確に汲み上げ、制作部隊を指揮できる勝率の高いクリエイティブディレクターに案件を頼みたいものです。

このような場合にクリエイティブディレクターは、自身が指揮するチームの稼働率を把握したうえで、案件に協力するか否かの判断を下さねばなりません。また、制作スタッフ同士の意見の衝突があれば、各々のモティベーションを損なわぬよう理解を求める必要もあります。当然のことながら社外だけでなく社内でも、高いコミュニケーション能力が求められ、同時にマネージメントスキルを持ち合わせる必要があります。

プロジェクトマネージメントスキル

クライアントから契約を受注した後も、決められた予算や納期の範囲内でスタッフの選定をおこない、必要に応じて外部のパートナーに応援要請をします。そのため、「コストに見合った進捗ができているか?」を管理する必要があり、プロジェクトを俯瞰してマネジメントできる経験とスキルが求められます。タイトなスケジュールの中でプロジェクトを進めていくことも多いため、スタッフのメンタルケアなどモチベーションの管理も欠かせない能力といえるでしょう。

まとめ

クリエイティブディレクターについて理解は深められましたでしょうか?自分達のクリエイティブが世の中に出て評価されるわけですから、難しくも大変遣り甲斐のある仕事だと思います。これを機にクリエイティブディレクターという職種に興味を持ってみてはいかがでしょうか。

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