用途別お礼状の書き方ポイント【例文付き】

社会人として、大人として、何かして頂いた時にはさっと素早くお礼のメールやお手紙を送りたいものです。親切や心を砕いてもらったことに対するお礼はマナーにあたります。状況に応じて封書とハガキを使い分けるなどして、肩ひじを張らずに心のこもったお礼状を送れるようになりましょう。

お礼状の基本的なポイント


お礼状を出すには、いくつかの注意点があります。これは、シチュエーションや相手の立場が変わっても共通の事項です。下記に目を通し、まずは基本をおさえましょう。

できるだけ早く出す

何かをもらった、していただいた、そんな時は、日を置かずにすぐに筆を取りましよう。お礼状はスピードとタイミングが命です。「お礼状なんてどう書いたらいいのか分からないから…」と一日、また一日と日を開けるごとに書きにくく出しづらくなってしまいます。感謝の気持ちをすぐに届けるためにも、ハガキに一筆でも十分です。

お礼以外の内容は入れない

お礼状はあくまでも「お礼」を伝えるものです。お礼状と一緒に他のメッセージを付け加える必要はありません。お礼のことが先に書いてあったとしても、用件がいくつか入っている手紙では、何かの用件と一緒にまとめられたような気持ちになってしまいます。お礼状は、お礼の気持ち「だけ」をダイレクトに伝えることが大切です。

自分の言葉を添える

インターネットや書籍で少し調べれば、お礼状の例文はたくさん出てきます。形式にのっとって書いた端正で正しいお礼状は、失敗は無いかもしれませんが、少し味気ないものです。お礼の気持ちをそのまま素直に伝えるためにも、形式は基本として頭に入れておき、自分なりの心のこもった言葉を少しでも添えるようにしましょう。

経過報告を添えると親切

お礼をしてそれで終わりではなく、「その後どうなったのか」の経過・結果報告を添えると、さらに丁寧な印象を与えます。特に、病気見舞いや人を紹介いただいた時などがこれにあたります。その後にも物事が続いていく・その後どうなっただろうかと思うことがあるような場合には、あらためて報告のお知らせがあると安心感を覚えます。

用途別お礼状例文


それでは、用途別に例文を挙げていきましょう。

実習先・研修(インターン)先へのお礼状

拝啓
時下益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。先日は○○研修におきまして、ご多用中にも関わらずご丁寧なご指導をいただき誠にありがとうございました。
(実習や研修で学んだことや感想)
今回の貴重な体験を糧とし、今後精進して参る所存でございます。今後とも、何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
まずは書中をもちまして御礼申し上げます。
敬具

研修や実習のお礼は、貴重な時間を割いてもらったことと、知識やノウハウを教えてもらったことに対する礼儀です。そのため「これからその知識を活かしていきます」という意志の表明をすることが大切になります。

内定のお礼状

拝啓
新緑の候、御社益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。このたびは、内定のご通知をいただきまして誠にありがとうございます。来春から貴社の発展に貢献できますよう、精いっぱい努力致します。未熟者ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申しあげます。
まずは書中をもちまして内定の御礼を申し上げます。
敬具

内定のお礼は、通知が届いてすぐに出します。「内定通知書」とともに「内定承諾書」を返送することになっている場合は、その書類の添え状として出しても良いです。面接の時間をいただいたことや、入社するまでも準備期間として頑張ります、という思いを伝えるのも良いでしょう。

お祝いのお礼状(親戚から就職祝いをいただいたお礼)

すっかり暖かく、穏やかな季節となりました。皆さまお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは、就職内定祝いの品をありがとうございました。もったいないほどの品で、頂いたお祝いに恥じぬよう、一日も早く立派な社会人になるために努力致します。
また何かとお力添え頂くこともあるかと思いますが、どうかよろしくお願い致します。また改めてご挨拶に伺います。

就職祝いは、親戚の方や就職に際してお世話になった先輩、ご縁のある方などからいただくケースが多いです。また、新卒での就職祝いだけではなく、場合によっては転職祝ということもあります。その時も、まずはお礼とこれからの新たな決意の気持ちを素直に伝えることが大事です。

冠婚葬祭のお礼状(結婚披露宴への出席お礼)

拝啓
新緑の候、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
先日はご多用のところ私どもの結婚式にご出席くださいまして、誠にありがとうございました。
今後は、○○様ご夫婦を目標としまして2人で力を合わせ、温かく笑顔にあふれる家庭を築いていく所存でございます。未熟な2人ではございますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
敬具

結婚式の出席お礼やお祝い返しについては、結婚報告ハガキやメールで済ませる場合がとても多いです。結婚式そのものが報告、という考え方もありますが、ハガキに一言添えるなどの工夫があるとなお良い印象を与えます。また、結婚式への出席ではなくお祝いをいただいた場合には、お礼状の中に品物の感想を入れたり、現金であれば買う予定の物などを書いて感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。

出産祝いをいただいたお礼

拝啓
季秋の侯、○○様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
このたび、妻の出産に際しましてご丁寧なお祝いをいただき、誠に有難うございました。お陰様で、退院後も母子ともに健やかに過ごしております。
名前は○○と命名いたしました。
これから夫婦で力を合わせ、温かく笑顔にあふれる家庭を築いていく所存でございます。
なお、ささやかではございますが別便にて内祝いの品を送らせていただきました。ご笑納くだされば幸甚に存じます。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛くださいませ。
まずはお礼のみにて失礼させていただきます。
敬具

出産祝いのお礼も「生まれました」ハガキで済ませることが多いもののひとつです。しかし、日頃からお世話になっている方から個人的にお祝いをいただいた時は、内祝いとは別にハガキを一枚、お礼状として送ると良いでしょう。

これらはすべて本文であり、最後に日付と自分の名前、宛名を書き入れます。
共通することは、出だしでまずお礼を述べ、最後にもお礼の言葉で締めることです。「拝啓」以下の部分の「時下」はどの季節でも使える時候の挨拶です。これを変えることで季節感が出るので、月に応じて変えてみるのも良いでしょう。

まとめ

誰かから何かをしていただいた時、メールやメッセージでさっとお礼を済ませることもできます。しかしそんな時代だからこそ、形に残る「お礼状」で気持ちを伝えることも大切です。ビジネスマンとして、心が伝わるお礼状の書き方を学び、より良い人間関係を築きましょう。

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