土地を相続したら相続税はいくら支払う?相続税評価額とは

亡くなった人の土地を相続人が引き継ぐとき、税金がかかります。これが相続税です。しかし、「基礎控除」もあり、相続税を払わずに済む場合もあります。そもそも相続税は、生まれた環境でお金持ちになれたり貧乏になったりという不公平感をなくすために考えられたものです。今回は土地の相続に関して考えてみましょう。

土地の相続税が発生するケースとは

基礎控除額を超えるかがネック

相続税の基礎控除とは、「亡くなられた方の遺産総額(相続財産)のうちこの金額までなら非課税になります」というボーダーラインのことをいいます。相続財産が基礎控除額よりも少ない場合は全額非課税になるので、相続税はかかりません。

反対に基礎控除額より多いケースであっても、基礎控除額を超えた額のみに対して課税対象になり、相続税がかかります。

土地は時価ではなく、相続税評価額が用いられる

通常相続税は、亡くなられた方の財産が、亡くなった時点でいくらだったかという時価に対して課税されます。この時価という考え方は、わかりやすく言うと「今すぐ換金したら何円になるか?」ということです。

現金や株式であれば簡単ですが、不動産は手間がかかります。実際にすぐ売るわけではないのに、一体いくらで換金できるか調べる必要があります。そこで国税庁は、財産の評価額を誰でも計算できるように「路線価(ろせんか)」を作りました。土地の評価額は、この路線価に従って計算をすれば、誰でも簡単に算出できます。

土地の相続税評価額とは

路線価方式

路線価とは、土地の評価額を算出するために国税庁が示している土地の値段のことです。相続税の計算をするときに重要な評価方式となるでしょう。相続する土地が面している道路に付けられた「路線価」の評価額に、その土地の面積をかけて求めます。2つ以上の道路に面する場合や、土地が複雑な形をしている場合は、評価時に補正率を使って調整されます。

計算式を使うためには路線価の情報が必要です。路線価は毎年年始に評価され、8月頃に公表され、国税庁のホームページで確認できます。また、この路線価方式で土地を評価する場合、売買取引時価に対して70~80%ぐらいになることが多いです。

倍率方式

路線価方式ですが、実際には全国の主要市街地の道路のみに設定されていて、田畑や山林、市街地ではない宅地などには路線価のない土地も多く存在します。その場合には倍率方式で土地を評価します。

計算式は「固定資産税評価額×倍率」です。
固定資産税評価額は3年に1度改定され、税事務所や役所等で確認できます。倍率は国税庁のホームページに掲載されています。

小規模宅地等の特例が使えるケースもある

小規模宅地の特例とは、現在もしくは将来住むための宅地を相続したとき、その土地で相続税が発生し、相続税を支払うために宅地を手放さなければならないケースを防ぐための特例です。小規模宅地等の特例を受けるためには、その土地が相続する前から被相続人と一緒に生活をしていた居住用、または事業用でなければいけません。例えば相続した宅地が別荘の場合や、生活を共にしていないときにはこの特例は受けられません。

土地の相続税の計算方法

相続税の総額はどのように算出するの?

土地だけで算出するのではなく、相続財産から基礎控除額を引いて、法定相続分通りに相続したものとして相続税の総額を算出します。相続税法で決められた「基礎控除額」を遺産の総額から差し引いた金額に対して、相続税が課税されます。

基礎控除額=3000万円+相続人数×600
※基礎控除額までの範囲なら、相続税はかかりません。

実際に相続する割合に応じて相続税を負担

実際に相続した割合に応じて、それぞれが納付する相続税額を算出します。

例えば、相続税の総額が500万円だった場合。実際に相続した割合に応じて計算していくのですが、妻が60%、子どもはそれぞれ20%ずつとします。相続税の総額に相続する率をかけて納付する相続税を計算します。これにより、妻は300万円、子どもはそれぞれ100万円という相続税の納付金額が算出できました。

配偶者は配偶者控除がある

配偶者は相続税がかからないという話を耳にします。課税されることが少ないという事実はありますが、本当の意味では間違った認識です。

配偶者には「配偶者控除」という税金が安くなる制度があります。被相続人の配偶者は遺産分割などにより実際に得た正味の遺産額が、法定相続分であれば税金がかからないことになっています。また、たとえ法定相続分を超える相続であっても、1億6,000万円までなら税金がかかりません。

まとめ

相続税は、遺産総額と相続人の人数で変わってきます。一律で、このパターンの場合は何円ですと明示されるものではありません。ましてや、土地の金額は目に見えて分かるものではないので複雑さを感じてしまうでしょう。ですが、正しい知識を集めて順をもって計算していけば難しい話ではありません。相続は人生にたびたび起こることではありませんが、もしもの場合、大人の知識として勉強しておいて損はないでしょう。

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