国民健康保険の滞納|デメリットと保険料が払えないときの対処法とは

会社に所属していない方は、社会保険ではなく国民健康保険に入ります。もし保険料を滞納してしまうと、どのようなことになるのか、詳しく見ていきましょう。また、どうしても払えないときの対処法についても説明していきますので、お困りの際に役立ててください。

国保を滞納するということ


まずは、国民健康保険と滞納について整理していきます。どのような内容で、滞納となる条件を改めて確認することが大事です。

『国保』国民健康保険とは

市区町村役場が運営する保険制度であり、個人事業主や無職の方などが加入するものです。保険料は、個人の年齢、収入、世帯ごとに加入している数などを元に算出されます。

病気やケガをしたときにかかる自己負担額を減らすことができ、育児に対しても一定の金額が支給される制度です。保険に加入していないときの自己負担額に対し、3割で済みます。

3歳未満の幼児は2割、70歳以上の高齢者は1割です。国民健康保険は、住民票に登録されている「20歳以上の社会保険未加入者」に納税義務が生じるため、加入しなればいけません。

もしご家庭の世帯主の方が加入していなくても、どなたかが加入していれば世帯主に課税され、役場から通知が届くようになっています。住民登録している以上加入を避けることはできない制度なのです。

『滞納』とは

納税義務がある国民健康保険料は、月ごとに支払う必要があります。何らかの理由で支払いが滞る、未払いの状態になることを滞納と言い、長引くことで市町村からペナルティを課せられる恐れがあるのです。

国民健康保険の支払いは、直接振り込みや、指定した口座から引き落とす口座振替などで支払うことができます。定められた期日を過ぎると滞納扱いとなりますので、注意しましょう。

保険料(税)を滞納するとどうなるのか?


具体的に、保険料を滞納するとどのような事態になるのかを説明していきます。処置には段階があるため、十分理解して滞りがないようにしなければいけません。

保険料の支払いが滞ってからの流れ

期限を過ぎても支払いが確認できない場合、市役所国保年金課から督促状が自宅に送られてきます。再び定められた期日まで支払うよう督促する内容の書文です。

続けて滞納していると、市役所から連絡、または直接訪問という形になります。最悪口座や給料の差し押さえ告知が来るケースもあります。さらに状態が悪化すると、財産を強制的に差し押さえる手段を取ることになるのです。

滞納したことで起きるデメリット


滞納を続けていると、給料などを差し押さえられる形で保険料を支払うことになりますがその他にも様々なデメリットが生じます。

保険証・短期保険証・資格証明書とは

毎月問題なく保険料を払っているのなら、保険証が渡されます。病院で提示すれば、自己負担額を減らすことができる証明になるのです。しかし、一定の期限滞納してしまった場合、短期被保険者扱いとなり保険証を返納、そして短期保険証に切り替わります。

保険内容は遜色ありませんが、有効期限が短いため都度更新をしなければなりません。さらに滞納が長い方は、資格証明書というものに変わります。

これは、医療費を全額負担した後市区町村に申請することで負担額を差し引いてもらえる証明です。基準は市町村ごとに変化しますので、十分注意しましょう。

滞納中に入院・通院するとどうなるか

滞納状態だと保険証は使えません。ただ、保険の資格は失っていないので、短期保険証、または資格証明書という形でサービスを受けます。

特別療養費、高額療養費の支払い停止

滞納を続け、1年6ヶ月過ぎると保険給付が支払われません。よって特別医療費や高額医療費も全額自己負担となります。

出産一時金はもらえるのか

出産や妊娠にかかる費用を軽減できる保険ですが、滞納がある場合でも、短期、または資格証明書があるなら、基本的に給付してもらうことが可能です。

保険料(税)の延滞金の発生

滞納後に支払う際、期間に応じた延滞金の支払いが生じます。平成29年1月1日からは、1ヶ月経過するまでは2.7%、それ以降は年9%の延滞金が発生するのです。

財産の差し押さえとはどんなもの?


国民保険料を滞納し続けていると、最終的に差し押さえによる強硬手段を受けます。具体的にどのような内容になるのか、詳しく確認してそのような事態にならないようにしなければなりません。

財産の差し押さえとは

滞納している期間が1年6ヶ月以上になると、保険の給付が停止され医療費なども全額負担となります。ただし保険料は払わなければいけないので、市役所から支払いを求められるのです。

消費者金融の返済などの場合は、裁判所へ申し立ててから差し押さえが成立します。しかり義務である国保はいきなり差し押さえが執行されることが多いです。そのため差し押さえ予告通知が届いた段階で、いつでも給料などの財産から強制的に保険料が天引きされます。

差し押えの対象となるものとは

銀行口座、給料などから費用を強制的に支払わされ、口座が凍結する可能性もあります。であるため、事前に口座を移しても別の口座が差し押さえ処分を受けるのです。

国保を滞納した場合のその他の疑問

ワーカホリック コンセプト

訪問や差し押さえを巧みに避け続けるというケースもあるのです。一定の期間避け続ける、そのまま引っ越してしまうとどのようになるのか、説明していきます。

保険料の支払い時効

保険料納付には、2年の時効が設けられています。ただし、この期間に一度も請求命令がなかった場合にのみ適用されるため注意が必要です。途中で連絡が来た時点でリセットとなるので、事実上時効は成立するものではありません。

滞納したまま引っ越しをしたら

保険料滞納状態で、登録している住所から引っ越した場合でも、支払う必要はなくなりません。引き続き新しい住所宛に督促状などが届きます。

保険料を支払えないときの対処法


意図的に支払わないという悪質なケースも考えられますが、やむなく支払いが滞ってしまうこともあるでしょう。その際の対処法を見ていきます。

相談窓口などでまずは相談

あらかじめ期日に間に合わないようなら、市役所の窓口でしっかり相談することが大切です。病気やケガ、会社の事情などでどうしても払うことができないという理由を話せば、対処してくれることもあります。

分割払いや支払い猶予も

一度に全額支払うのが難しいときは、支払いに猶予を与えてもらえるかもしれません。分割という手段で処置してくれることもあります。ただし、正当な理由がなければならないため、滞納の理由や現在の状況を細かく質問されるはずです。

保険料の免除・軽減措置

失業してしまった、会社が倒産してしまったなどの事態は、やむを得ない事情と判断され保険料が減額になる可能性があります。所得額に応じて最大2割軽減され、どうしても無理な場合が免除になるかもしれません。

まとめ

国民健康保険は、国が定めた適切な制度であり加入を避けるということは難しいです。もし滞納した場合は、最終的に財産の差し押さえとなり、十分な保険を受けることもできないでしょう。もし正当な事情があるのなら、前もって相談することをおすすめします。

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