「一身上の都合」とは?使い方は?バイトでもOK?

退職理由でよく耳にする「一身上の都合」ですが、言葉の意味や正しい使い方をご存知でしょうか?退職届や退職願を書く際に、あまり意識せず使える便利な言葉として定型文化していますが、状況によっては使わない方がよい場合もあります。普段はあまり使うことのない言葉ですが、いざという時のために「一身上の都合」についておさらいしてみましょう。

「一身上の都合」とは?

「一身上の都合」の意味は「自己都合」

「一身上の都合」とは、自身の身の上に関する事情により会社を退職する場合などに用いられる言葉です。公的な退職理由には、会社の倒産やリストラなど、会社の都合で退職せざる負えない場合の「会社都合」と、転職や家庭事情、病気療養などの「自己都合」があります。一般的に退職届などには具体的な事情は記入せず、自己都合の場合は「一身上の都合」という言葉で表記することが社会の慣習となっています。

「一身上の都合」を英語で書く

退職を決意した場合、外資系企業だと退職届を英語で記入しなくてはならないこともあるかもしれません。「一身上の都合で」を英語で書くと「For personal reasons」。“一身上の都合により退職”は“Retirement by the convenience of the personal reasons”と書くことができます。

退職届は簡潔でも構いませんが、英語でも日本語でも大切なのは会社との良好な関係を保ったまま、辞職の意を伝えることではないでしょうか。

「一身上の都合」の類語

「一身上の都合」の類語には「自己都合」や「個人的な事情」「私事」などがありますが、退職届などには「一身上の都合」という文言が用いられます。それにはいくつかの理由があり、ひとつはビジネスマナーとして普及し定型文化しているからです。インターネットなどで「退職届の書き方」を検索すると、そのほとんどで「一身上の都合」が使われています。

さらにもうひとつの理由としては、会社との関係を良好に保ったまま退職するために、角の立たない伝え方ができるからです。会社に不満を抱えている場合や健康上の理由など、退職理由はさまざまですが、円満な退職を希望するときの言葉として「一身上の都合」は便利です。

「一身上の都合」使う場面や書き方は?

履歴書や退職届に退職理由として使う

一般的に「一身上の都合」という言葉は、退職届や履歴書を書く際に用いられます。自己都合で退職する場合には具体的な退職理由を記載する必要はなく、「一身上の都合」のみで構いません。退職を考えた際、退職理由をどのように伝えようか悩むこともあるかと思います。しかし、会社側に詳細な退職理由を告げる義務はなく、総称として「一身上の都合」という文言が使われています。

最近は欠席時や報告時にも幅広く使う

相手に伝えづらい理由で欠席する場合などには「一身上の都合」を使うことにより、担当者も察してくれるという利点があります。例えば、「喜び事」に当たる結婚式など、お祝いの席を欠席する際は、断ることが「水をさす」こととなる理由から、「一身上の都合」と遠回しな伝え方をすることがマナーとされています。体調不良などで止むを得ず欠席しなくてはならない場合、新郎新婦に余計な心配をかけてしまうこともあるので具体的な理由は避ける方が良いでしょう。

バイトの退職理由にも使ってOK

一般的にアルバイトを辞める際には、退職届や退職願は必要ないとされていますが、会社によっては提出を求められる場合があります。書き方は、アルバイトも正社員も同じで、自己都合による退職の場合には「一身上の都合」と記載しても構いません。上司や管理者に退職の意思を伝える際に、退職届の提出が必要かどうかは事前に確認しておくと良いでしょう。

退職願・退職届の書き方

退職願と退職届の書き方に大きな違いはありませんが、ふたつの書面は意味が異なります。退職届は「退職する」という明確な意思を示すものです。「退職させてもらいたい」という会社の判断を仰ぐ「退職願」よりも、退職の意が強いものになります。本文には余計な文章を書き連ねる必要はなく、極めて簡潔で構いません。

必要なのは、辞職希望日と「一身上の都合」という退職理由、自身の署名と捺印、会社の正式名称と代表者名などで良いでしょう。会社指定の用紙がある場合には、そのフォーマットに沿って作成するようにしましょう。

「一身上の都合」が使える時と使えない時って?

「一身上の都合」が使える時

結婚や出産、転職など、会社の事情とは関係なく職を辞する際に「一身上の都合」と記載することができます。如何なる退職理由があったとしても労働基準法では、退職理由を会社に伝える必要は無いとされています。

もちろんこの書き方が義務ということではありませんが、一般的には個人的な事情での退職理由は書かないことが慣わしとなっています。

「一身上の都合」が使えない時

結婚や転職など個人の都合で辞職する自己都合とは違い、自分の意に反する会社都合での退職の場合には「一身上の都合」は使うことができません。会社都合退職とは、会社からの求めに応じて退職することを示し、例えば、リストラや倒産、早期退職への募集などが挙げられます。

退職届や退職願を提出する際は、後々のトラブルを避けるためにも、「貴社、退職勧奨に伴い」などの会社都合での退職である文面にするのが良いでしょう。

「一身上の都合」を使うときの注意点は?

便利な言葉だが説得力が無い時もある

退職理由が言いづらいことの場合、「一身上の都合」という言葉はとても便利です。また上述したように、労働基準法でも退職理由を具体的に伝える必要はありません。しかし、上司によっては「一身上の都合」では納得してくれない場合があり、理由を聞かれることもあります。

そのような場合、本音だけを伝えるのではなく、本音と建前を上手く使い分け相手の心証を良くすることも円満退職の秘訣です。

具体的な退職理由を面接時に聞かれる!

転職活動の面接では、「一身上の都合により」と記載していても退職理由を聞かれることが多々あります。その際、ネガティブな退職理由であっても、前向きな理由への変換が必要となります。

例えば、社内の人間関係に不満を抱えていた場合に、”人間関係が悪かった“と言うより、”チームワークをより発揮できる職場で働きたいと思った“と転換する方が印象良く映ります。このように、退職時には便利な「一身上の都合」ですが、転職活動時には前もって退職理由を具体化し、面接でアピールできるようシュミレーションしておくと良いでしょう。

まとめ

個人的な理由で退職を決意した際、会社に退職理由を伝えるのに便利な言葉である、「一身上の都合」ですが、それだけでは不十分な場合もあるかもしれません。会社との兼ね合いも含め、ビジネスマナーとしての正しい使い方や意味合いを理解し、良好な関係を保ったまま退職できるよう、本音と建て前を上手に使っていくと良いでしょう。

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