マター(matter)とはどんな意味?例文や使い方の注意点も解説

ビジネス用語のひとつ、「マター」の意味をご存知でしょうか。今回はマターの本来の意味、使い方、使うシーンなどを説明します。正しく使えるように意味を把握しておくと、咄嗟に出てきたマターの単語に戸惑わず業務にあたることができるでしょう。

マターの本来の意味とは?

名詞としては問題、事柄、状況

名詞として使うマターの意味は、問題、事柄、状況という意味があります。数えられる物に対して使う言葉ではなく、行動や目的など数えられない概念に対して使用する言葉です。例えばサブジェクト、ミッション、ミーティングのような範囲に用いられます。

問題として使用する例では「a matter of life and death」となり、死活問題と訳されます。mattersと複数形に変えて使用する英語もありますが、この場合は日本語にすると「漠然とした物事、状況を表す」言葉です。

化学分野では物質、物体、要素

化学分野で使うマターには、物質、物体、要素などの意味があります。不可算名詞にマターを加えることで、「ソフトマター」、「ダークマター」、「アンチマター」のように、○○な物質という言葉になる使い方が可能です。とある状態である物体、ある状態の要素を示す名詞として、matterが使われます。分野内で使用する場合は、通常名詞のように数えられない概念に対して使用するケースもあれば、数えられる可算名詞に使用するケースもあります。

重要である、などの強調として

自動詞としてマターを使用すると、重要である、大切であるという意味になります。例えば「It matter’s to me」とは、私にとっては大切なこと、と訳すことができます。打消しの言葉であるnoをつけた通例も存在します。「It’s makes no matter whether she comes or not.」では、彼女が来るかどうかは私にとって重要なことではない(どうでもよいことだ)という意味です。

ビジネス用語としてのマターの意味は

案件、担当すべき仕事(範囲)

ビジネス用語のマターとは、案件、担当すべき仕事の範囲、管轄という意味を持ちます。「○○マター」のように名前や部署名に加えて使用することが一般的であり、誰がその仕事の担当なのか、明確にすることができます。ビジネス用語としてのマターの意味は、通常この意味で使用されます。

数あるオフィスの中では異なるニュアンスで使われる場合も出てくるでしょう。その場に合ったマターの意図を読み取り、正しく使用することがビジネスシーンでは求められます。

マターの使い方・例文

部署名や人物名の後につける

部署名や人物名の後に、「○○マター」と加えて使うのが、マターの一般的な使用例です。
「ここは後藤マターでお願いします」
「経営部マターに詳しい人、いませんか?」
このように使うことで、仕事の担当者や、どの管轄の仕事であるのかを簡潔に述べることができます。

ビジネスシーンでは、日々の業務の中で短く簡潔に受け応えをすることが求められます。マターを使用するメリットは、「○○さんの担当する案件」「○○部が受け持つ○○の仕事」といった、冗長した表現を避けられることです。適切な場面で使用し、業務を円滑に進めましょう。

この件は営業部マターです

営業部が受け持つ仕事、範囲を指す言葉として「営業部マター」のように、部署名に加えてマターを使うシーンも少なくありません。部署名にマターを使用する際は、仕事の内容がどの部署なのかをはっきりさせたいときです。正しく担当部署を伝えられるように、略さず使用しましょう。

場合によっては部署名ではなく、「Aマター」のようにグループ名で呼称されるときもあります。使用する際は、相手や周囲の人に誤解のないように気をつけることが推奨されます。

この案件、誰のマターだっけ?

業務中は、案件の進捗などに問題が発生する場合も多々起こります。そのときに、誰が担当であり、その仕事に詳しいのかを尋ねる言葉としても、マターは使用されます。マターの意味を把握していると、聞き返す手間なく、質問の意図を組むことが可能です。

「誰のマター」と担当者を聞かれている場合でも、担当者が不明であり、部署全体が持つ案件であれば、「○○部マターです」と答えることができます。また、長期に渡る案件や複雑な内容の案件では、仕事の担当者は随時明確にしておくことが大切です。マターを使うことで、仕事の担当者を正しく認識しながら業務にあたることができるでしょう。

マターの使い方に関する注意点

社外、目上の人に対しては使わない

マターは、基本的には「後藤マター」のように、名前を呼び捨てて使用します。目上の人に対しては、マターを付けてしまうと敬称を外さなくてはならないので、使わないよう気をつけましょう。そして、マターは自社オフィスの業務中に使用する頻度の高い言葉です。社外でのアポイントやミーティングの際には、使用しないことが一般的です。

部署名と共に使う際は正式な部署名で

先述の通り、部署名とともに使用する「営業部マター」などの使い方には、案件の担当部署名を明らかにしたい意図が働いています。例えば「営業二課マター」を言いたいときに、「二課マター」のように略して使用すると、円滑に会話が進みません。コミュニケーションに齟齬が生じないよう、注意が必要です。

mater(おふくろ)と書き間違えない

マターは英語にすると「matter」であり、tが二つ重なることが特徴です。tがひとつだけの「mater」は意味が異なり、お母さんの俗名であるおふくろという言葉に変わります。両者は同じ「マター」の響きを持つため、間違えやすい単語です。

メール作成などでマターを使用するときには、書き間違いに注意しましょう。書き間違わないためにも、正しいスペルで認識しておくことを推奨します。

多用しない(責任逃れに感じる人も)

「○○マター」は便利な言葉ではありますが、多用することで「私の担当する案件ではない」という意味合いが強調されてしまいます。また、目上の人には使う言葉ではなく、部下や同僚など、敬称不要の関係に使用する言葉であることから、過剰な使用は周囲に責任逃れであるというイメージを与えてしまうかもしれません。

また、「○○担当」「○○部案件」のように、マターを使わずとも広い意味合いは相手に通じます。マターの意味が相手に伝わっていないにも関わらず、頻回に使用するのは親切とは言えません。周囲の雰囲気に即したマターの使用を心がけましょう。

まとめ

ビジネス用語はオフィスシーンで使用される言葉です。今回紹介した通りに使うマターもありますが、オフィスによっては意味合いが微妙に異なることもあります。環境に合ったマターの使い方で、業務を円滑化させることが大切です。もし、マターの意味が分からないときは、周囲に聞いて正しい認識を得るようにしましょう。

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