贔屓(ひいき)の意味、使い方とは?類語や対義語など徹底解説!

ビジネスシーン以外にも一般的に使われることが多い、「贔屓(ひいき)」という単語。常連にしている店などで使う以外にも、「贔屓する」というとなんとなく悪いイメージもあります。ここでは「贔屓」の意味を使い方を解説し、言い換えや反対の意味の言葉についても学んでいきます。

贔屓とは?

贔屓の読み方は「ひいき」と「ひき」

「贔屓」は「ひいき」と読みます。もとは中国語であり、日本に伝わった時には「ひき」と読まれていましたが、しだいに「ひいき」と読まれるようになりました。

意味は「特別に優遇し引き立てる」

意味としては、「気に入った相手に目をかける、肩入れして力添えすること」「後援者、パトロン」のことを指します。人だけでなく、店やチームなどの団体などに対しても使用するものです。

語源は中国の亀に似た龍の子「贔屓」

「贔屓」の語源は、中国の伝説上の生き物からきています。龍が生んだ9つの子供である「龍生九子(りゅうせいきゅうし)」の1つが「贔屓」。頭には龍に似た角が生え、背中には甲羅があり亀に似ています。

重いものを支えることを好むとされるため、石碑や石柱などの土台の装飾モチーフに用いられるようになりました。そこから「支えて力を貸す」というものを贔屓と呼ぶようになり、意味が転じて「特別に肩入れし支えること」となった、との説があります。

贔屓(ひいき)の使い方や使われ方は?

「ご贔屓に」

顧客や取引先に対して、目をかけてくれていること、良好な関係を継続してくれていることを感謝する際などに使用されることが多いです。
例:「平素より格別のご贔屓を賜り、深く御礼申し上げます」
例:「今後とも引き続き、ご贔屓を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」
例:「先日は多大なるご贔屓にあずかりまして、誠にありがとうございました」

「依怙贔屓(えこひいき)」

「贔屓」と聞くと、「依怙贔屓(えこひいき)」を連想する方も多いのではないでしょうか。「依怙贔屓」は「依怙」と「贔屓」の合わさった四字熟語です。「依怙」は「一方だけを贔屓すること」以外にも、「不公平」、「自分だけの利益」といった意味を持ちます。これが合わさることで、「自分の気に入った一方だけに特別に肩入れすること」となりました。

「判官贔屓(ほうがんびいき)」

「日本人は判官贔屓(ほうがんびいき、はんがんびいき)だ」という表現をされることがあります。「判官贔屓」は「弱者、弱い立場の方に同情し、肩入れすること」です。

「判官」は平安時代~中世の役職のことですが、ここでは源義経を意味する「九郎判官」を指します。義経は平家を討つ活躍をしながらも、兄である源頼朝に追われて悲劇的な最期を辿りました。この話に人々が同情し、義経を贔屓したことから、「判官贔屓」という言葉が生まれたとされています。前述の「依怙贔屓」とは異なり、弱い立場に同情する、という意味が含まれるので注意しましょう。

贔屓の引き倒し

「贔屓の引き倒し(ひいきのひきだおし)」という慣用句をご存じでしょうか?贔屓の度を超えて周囲の反感を買い、かえって贔屓をしていた人が不利になる、という意味です。「ひいき」が「ひき」と読まれていたことから、「引き」とかけたものとされています。

お気に入りの野球チーム「贔屓球団」

自分の好きな野球チームのことを「贔屓球団」と表現することがあります。贔屓には後援するという意味もあるため、このように使用されます。

贔屓の同義語や類義語とは?

「愛顧」「お引き立て」「支持」

「贔屓」と似た意味を持つ単語に「愛顧」「お引き立て」「支持」などがあります。「愛顧(あいこ)」は贔屓と同様、「人などに目をかけて引き立てること」という意味です。取引先や顧客に対し、「日頃のご愛顧に感謝いたします」などというように使用されます。混同されがちなのが「愛好」です。「愛好」は趣味や嗜好品に対し主に使用される単語のため、ビジネスシーンでは使わないことが一般的です。

「お引き立て」にも同様に「目をかけて見栄えがするようにする」という意味があります。「変わらぬお引き立てを賜りますよう」などと使用されます。

「支持」「支援」などは前述の2つよりも少し砕けた表現になります。「今後ともご支持いただきますよう」「日頃のご支援の賜物です」などというように、相手に簡略な印象を与えます。

贔屓の対義語って何?

「公平」「平等」

「贔屓」の対義語は「公平」「平等」です。「公平」は「一定集団において、偏っていないこと」。「平等」は「差別がなく等しいこと」を意味します。「公平」と「平等」は意味が混同されやすいので注意が必要です。

「公平」といった場合には、ある一定集団において能力や個人差などを加味するなどして機会を均等にすること、「平等」は個人差に関係なくすべて等しくすること、といったニュアンスを持ちます。また、「公平」と「公正」も違いがあります。「公平」の場合には2つ以上のものを比べた時に使用しますが、「公正」はそのものが偏っていないさまを言う単語です。

贔屓を意味する英語は何?

「favor」と「favour」

「贔屓」を意味する英単語は「favor」です。「好意」「親切」といった意味のほかに、「特に目を掛ける」という意味を持ちます。
例:My father favors my brother over [more than] me. (私の父は私より兄弟をえこひいきします)

また、「favour」という単語もあります。こちらは英国英語で、意味は「favor」と同じです。

「patronage」

「patronage」という単語もあります。意味は「後援」「引き立て」「愛顧」です。
例:Thank you for your patronage. (お引き立ていただきありがとうございます。)

「partiality」

「partiality」は「不公平」「えこひいき」「偏愛」という意味を持つ単語です。
例:She showed partiality to her sister. (彼女は彼女の妹をえこひいきした)

まとめ

「贔屓」やその類義語、対義語について説明してきました。「贔屓」と聞くとついマイナスなイメージを持ってしまいがちですが、「ご贔屓に」など、そうではない意味や使い方もあります。しっかり理解し、正しく使用しましょう。

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