ロジックツリーとは?例題を交えてわかりやすく解説!

ビジネスにおいて「論理的思考」いわゆるロジカルシンキングが求められます。ただ、どうやってロジカルシンキングを行えば良いか分からない方も多いと思います。今回ご紹介するロジックツリーはロジカルシンキングを有効に行うための手法の一つです。ロジックツリーとは何かをご説明した後で例題を交えて解説します。

ロジックツリーでロジカルシンキングを始めよう

ロジックツリーとは?

ロジックツリーのご説明の前にロジカルシンキングつまり論理的思考とは何かをご説明します。論理とは「思考の筋道」のことを指します。ロジカルシンキングとは簡単に表現すると「どうしてそうなるのか」という「原因と結果の筋道」を意識して考えることと言えます。

ロジックツリーはロジカルシンキングの手法のひとつで問題解決方法や問題の要因を探るのに使われる手法です。ロジカルシンキングとは「原因と結果の筋道」を意識して考えることだとご説明しましたがロジックツリーはこの原因と結果をツリー上に図式化したものです。

最上位に“結果として起きている(起こる)こと”を書いて、その下になぜそれが起こったのかという“その原因”を一段下に書きます。原因は一つとは限らず複数の原因からなることが多いですが、原因が複数あるときは、原因毎に分けて記載します。

そのように記載した原因についてもさらに“なぜそれが起きたのか”と繰り返し因果関係を掘り下げて行きでき上がるピラミッド型の図のことをロジックツリーと呼びます。

その他にも「分析したい要素」を最上位に記載し、その下に“何で構成されているのか”というその構成要素を記載して掘り下げていくものや最上位に「実行したいこと」を記載しそれを“どのように実行するのか”を掘り下げて行き実行プランをより明確にしていくものがあります。

ロジックツリーのメリット

ロジックツリーを使って因果関係を掘り下げていくことで、客観的に起きている(起こる)問題を整理することができます。また、ロジックツリー作成の過程を通じて多方面から問題を捉えることができるため解決に向けた多様な打ち手を見つけることができるようになります。

ロジックツリーを組織やチームで作成するのも有効です。この作業を通じて問題の本質を捉えながら多様な意見を取り入れ整理することができますし、でき上がったロジックツリーを共有し議論すると論点が明確になるため議論のズレを無くすことができます。

ロジックツリーを作ってみよう。具体的な例題で作り方が分かる!

例①売上低下の原因を見つけ出したい!「WHYツリー」

問題の原因を見つけたい場合に使うロジックツリーが「WHYツリー」です。“どうしてそうなったのか”を“なぜ?”に着目して掘り下げて物事の本質的な原因を見つけ出す際に有効な手法です。

具体例で使い方をご説明します。あるラーメン店で夏になると売上が激減してしまっていたとします。その原因をロジックツリーで分析します。まず、起きている問題は「夏の売り上げ減少」なのでこれを最上位に記載します。

次になぜそれが起きるのかの原因を掘り下げて行きます。
「夏の売り上げ減少」の原因としては「メニューが悪い」「店舗が暑い」の二つが考えられましたのでそれを一段目に記載します。

さらに「メニューが悪い」と「店舗が暑い」原因を掘り下げます。「メニューが悪い」は「冷やし中華など夏向けのメニューが無い」「こってりラーメンしかない」に「店舗が暑い」の原因は「エアコンの位置が悪い」「エアコンの効きが悪い」にそれぞれブレークダウンすることができたのでそれらを二段目に記載します。

ロジックツリーを作成してみると、夏の売り上げ減少の原因は「夏に食べたいメニューが無い」ことに加え「エアコンに問題がある」ことが分かりました。店主は「夏向きメニュー」の開発と「エアコンの掃除」「涼しい風を循環させるサーキュレーター」の導入を決めました。

このように問題を全体的にとらえることで、問題解決に向けた打ち手を複数見つけることができるようになります。

例②競合に打ち勝つためのPRポイントを整理したい「WHATツリー」

構成要素を分解して分かりやすくするために作成するロジックツリーが「WHATツリー」です。整理したい内容についてそれを構成している要素に分解してモレなくダブリなく洗い出します。“何が構成要素”なのか“何”に着目して整理してゆきます。

ここでは、例として例①のラーメン店が「夏向きのメニュー」と「エアコンの改善」を行った後、競合に勝つために何をPRすべきかを「WHATツリー」を使って整理してみます。

最上位に記載する整理したい内容は「夏にPRするポイント」です。「メニュー改善」と「エアコンの改善」を行いましたので一段目には「夏メニューの導入」と「エアコンの改善」と記載します。

さらに「夏向きメニューの導入」と「エアコン改善」の何がPRできるかを掘り下げます。「夏向きメニュー導入」は「冷やし中華」と「あっさりラーメン」を新メニューとして開発したこと。いつものこってりラーメンを「夏バテ防止」メニューとしてPRできることの3つに。「エアコンの改善」は「新型サーキュレーションの導入で涼しい店内」としてPRできることにブレークダウンすることができました。

例③どうしたら英語を話せるようになるだろうか?「HOWツリー」

具体的な施策や解決先を見つけるために“どのように”という着目して整理するロジックツリーが「HOWツリー」です。施策が実行されなかったり、計画倒れに終わってしまったりする理由はそれが実行可能なレベルまで分解されていないのが原因の場合が多いです。

では「どうしたら英語を話せるようになるのだろうか?」をHOWツリー整理して行きます。

最上段には「英語を話せるようになるには」を記載します。次に“どのように”すれば英語が話せるようになるかに分解します。例えば勉強する場所を「家の外で勉強する」と「家で勉強する」に分け一段目に記載します。

次にそれぞれ勉強方法として「人に教えてもらう」と「自分で勉強する」に分け2段目に記載します。ここまでで①「家の外で」「人に教えてもらう」②「家の外で」「自分で勉強する」
③「家で」「人に教えてもらう」④「家で」「自分で勉強する」に分けることができます。

さらに①②③④を“どのように”に着目して掘り下げると①は「英会話学校に行く」②は「図書館で教材を使って」「カフェで教材を使って」「電車の中で教材を使って」③は「家庭教師に来てもらって」④は「家で教材を使って」「家で英会話の番組を見て」にブレークダウンすることができました。

このようなレベルまで「どうしたら英語を話せるようになるのか」をブレークダウンすることができればとるべき施策が明確になるため実際の行動につながりやすくなるのではないでしょうか。

ロジックツリーをより効果的に「MECE(ミーシー)」を意識しよう

MECEとは「モレ」「ダブリ」がないこと

MECE(ミーシー)という言葉を御存じでしょうか。Mutually Exclusive(互いに重複がなく)、Collectively Exhaustive(全体にモレがない)の頭文字をとった言葉です。「モレなくダブリなく」物事を整理することを言います。

例えば、人間をMECEで整理すると生物学的には「男性と女性」に分けることができこの分け方にはモレもダブリもありません。MECEは複雑な問題をシンプルなものに切り分けて、その要素に集中して解決策を検討したり実行したりするのに役立ちます。このように複雑な問題の要素を切り分けて構造化する際に有効な考え方です。

MECEとはロジカルシンキングでとても大切な手法

MECEはロジカルシンキングを行う場合に基本となる考え方です。これまでご説明したようにロジカルシンキングとは「原因と結果の筋道」のことです。正しく原因と結果を積み上げていくためにはその検討の過程において必要十分な原因と結果が洗い出されている必要があります。

ロジックツリーを作成して行く際にも、MECEを意識してモレなくダブリなく構成要素が洗い出していく必要があります。MECEになっていない場合つまりモレやダブリがある場合かえって問題を複雑化してしまうことがあるのでMECEを意識してロジックツリーを作成するようにしましょう。

ロジックツリー作成に便利なアプリ


ロジックツリーを作成するのにマインドマップアプリを使うと便利です。ここではマインドマップアプリを2つご紹介します。

FreeMind

マインドマップを作成するためのフリーソフトウェア。容易にグラフィカルなマインドマップを作成できるだけでなく、PDFやPNG、HTMLの形式で作成したマインドマップを保存する機能も備えています。

Mindly

iOSとAndroidに対応しておりモバイルでいつでも簡単にマインドマップを作成できるアプリです。宇宙の惑星をイメージしたUIで直感的な操作が可能です。

まとめ

ロジカルシンキングを有効に行うための手法の一つがロジックツリーです。ロジックツリーを使うことで客観的に「思考の筋道」を整理することができ、また多方面から問題を捉えることができるため解決に向けた多様な打ち手を見つけることができます。ビジネスの現場でまたは私生活においても利用できますのでぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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