シナジーってなに?ビジネスで期待される効果と具体例について

企業間の提携発表などで良く耳にする言葉の一つに「シナジー」という言葉があります。「シナジーを生む」や「シナジー効果を得る」というように使われますが、ビジネスでこの言葉が使われる時はどういった意味で使われているのか、またその際に期待される効果はどのような物なのかを具体例と共に整理します。

シナジーとは?


それぞれの活動の総和以上の相乗効果を生み出すことをシナジーと言います。簡単にいうと1+1で3の効果を生み出すような作用のことを言います。1960年代ころから経営用語として使われ始めたようです。

経営戦略で使われる場合は、販売・設備・技術等やそれらに付随するノウハウを重層的に活かし相乗的に利益を生み出すという意味でつかわれます。例えば同じ会社の中で事業毎に別々に持っていた営業組織を一つにすることでコスト効率が良くなり利益が上がればシナジーが得られたということになります。同様の効果を複数企業の事業提携により期待する場合にも多く使われます。

ビジネスでは「シナジー効果」とよばれる

ビジネスで「シナジー効果」と呼ばれることが多く、社内や社外問わず別組織が同じゴールに向かって協力しあうことで大きな結果を生み出すことを指します。日本語では相乗効果という場合もあります。

企業間の提携やM&Aは自社に足りないものを相互に補いあいさらに大きな利益を狙う場合に利用されるビジネス手法ですが、「シナジー効果」はそのような際の目的の一つになることが多いです。

マイナスのシナジー効果を「アナジー効果」という

お互いのリソースやノウハウを掛け合わせ相乗効果を生み出すためには同じ目標を共有し双方にとってメリットがあるWin-Winの関係であることが望ましいです。

そういう関係が築けない場合、リソースの重複や組織の対立を生むことになり相乗効果を狙ったはずがマイナスの効果を生み出すこともあります。そういうマイナスの「シナジー効果」が大きくなることを「アナジー効果」と呼びます。

ビジネスで期待されるシナジー効果


ビジネスで期待されるシナジー効果には様々なものがありますが、ここではコスト削減効果、流通チャネルの拡大効果、時間節約効果について例としてご説明します。

コストの削減

事業提携やM&Aにおいて期待されるシナジー効果にコスト削減効果があげられます。期待される効果は仕入、販売、物流、製造、間接費、研究開発などに関わる業務の集約化や重複する設備の削減によりコスト効率を良くし利益を最大化することです。

例えば、業務提携により仕入れを共通化することで仕入れ規模を拡大することで交渉力がアップし仕入コストを下げるなどが考えられます。他にも企業の合併やM&Aによりこれまで重複していた店舗の統廃合を行うことでの販売コストの削減や経理などの管理部門を一つに集約し間接部門費を削減することなどがあげられます。

流通チャネルの拡大

流通チャネルに関してどのようなシナジー効果が期待できるか考えてみましょう。例えば東京でビジネスを展開する企業A社と大阪でビジネスを展開する企業B社がお互いの商品を相互に販売する営業提携をしたとします。その場合A社はこれまで販売出来ていなかった大阪のお客様を開拓することが出来ますし逆にB社は東京の顧客を開拓することできます。

地理的条件や得意とする顧客層の違う企業間のシナジーにより新しい顧客が増やすことができたり、新しい市場を開拓することが出来たりすることも多くあります。逆くに販路の重複などが起こってしまいアナジー効果を生んでしまう場合もありますので注意が必要です。

時間の節約

ビジネスにおいて、人材を集めたり、ノウハウをためたりするのには相応の時間がかかります。事業提携やM&Aによって、相互に人材やノウハウ、ブランドなどの経営リソースを得ることが出来れば一から事業をスタートさせる必要がなくなります。そしてそれは大変な時間の節約となり大きなシナジー効果を生み出すことが出来ます。

シナジー効果の具体例


シナジー効果を狙った提携についていくつか具体的な例をご紹介します。

具体例1

2017年7月に発表された総合流通グループとネット通販大手の生鮮品ネット通販での提携。この提携発表で両社は「サイト運営や物流機能の共同化に向けた検討も始め、連携することで販売拡大や業務の効率的を進める。」としています。

ネット通販の競争が加速する中、生鮮食品に総合流通グループと独自の物流インフラを持つネット通販大手がお互いの強みを活かし相乗効果を生むこの提携発表はシナジー効果の分かりやすい事例と言えます。

具体例2

2016年9月に発表された大手流通持株会社と大手コンビニエンスストアの経営統合。
この経営統合により大手流通持株会社グループのコンビニエンスストアは転換し店舗数を拡大し業界2位となりました。先ほどご説明した流通チャネルの拡大効果と時間削減の効果をこの提携で得たと言えます。経営統合の会見ではその他にも商品開発などでもシナジー効果を狙っていると発表しています。

具体例3

電力に続きガスも自由化が始まりました。それぞれの自由化に伴い様々な企業が参入していますが、ここでもシナジー効果を狙った提携がいくつか見られます。大手電力会社とエネルギー販売会社の2015年10月の提携発表もその一つです。

電気とガスで扱う商品は違いますがターゲットとする顧客は同一です。お互いの商品をセットにして販売することで販売コストを下げ、商品を魅力的することや、営業を一緒に行うことで流通チャネルの効率化も狙えます。

まとめ

シナジーとは何かについてご説明してきました。今回ご紹介した事例の他にも新聞や雑誌などで提携やM&Aの記事をよく見るとシナジー効果について経営者が口にしているものがあります。皆さんの視点でもそういった提携やM&Aにどのようなシナジー効果が生み出せるのかを考えてみたり、どういった企業同士が提携やM&Aをすれば効果的なシナジーが生み出せそうかを考えてみたりするのはいかがでしょうか。

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