あいまいになりがちなファクターの意味。シーンに合わせて使うコツは?

最近は様々なカタカナ語を耳にする機会も増えてきました。その中でも「ファクター」という言葉に聞き覚えはありますでしょうか?ビジネスシーンでも見聞きすることが増えてきている、この「ファクター」という言葉ですが、何となくで使っている方も多いかもしれません。この記事では「ファクター」の意味や使い方についてご紹介していきます。

ファクターの意味とは


それではまず「ファクター」という言葉の意味を解説していきます。

英語では「要因・要素」という意味

日本で使われるカタカナ語としての「ファクター」は英単語である「factor」から来ています。factorは「要因・要素・因子」といった意味の単語で、ある事象や状態が発生する元になったものを指します。また、数学用語である「因数」を表す単語としても使われます。

主に「重要な」要素を指す意味で使われる

「factor」には「要素」という意味もありますが、単なる「要素」という意味合いでは「element」という単語も存在します。そのため、物事が生まれる元となる”重要な”要素(=要因)を指すことが多いです。これはカタカナ語として使われる場合も同じで、原因となるような重要なものを「ファクター」と呼びます。

ビジネスでの使い方


次に、実際にビジネスシーンで使われることが多いケースをご紹介します。

「これは重要なファクターだ」

ファクターは上記の通り主に「要因・原因」という意味で使われます。ですので、そもそもの意味に「重要な」という意味合いも含まれますが、ここでは単なる「要素」としての意味ではないことを示すために「重要なファクター」という使い方をしています。

また、単なる「ファクター」という言葉が何を指して使われているのか、相手との共通認識を持つことが大切です。例えば、「料理をする上で最も重要なことは?」と問われた場合、何と答えますでしょうか。素材の質にこだわる人もいれば、調理法や味付けが大事だと答える人もいるでしょう。

このように、人によって重要なファクターが異なる場合もありますので、「ファクター」と言った場合に何を指しているのかを、お互いに認識することが重要です。

「リスクファクターを分析する」

医療の分野では、「リスクファクター」という言葉を使うことがあります。これは、ある特定の病気を発生させる可能性を高める要素のことを指しています。

例えば、「タバコを吸うと肺ガンになりやすい」「塩分の摂りすぎは高血圧になる」などは有名なリスクファクターです。喫煙は肺ガンを発生させる可能性を高める要素ですので、「喫煙は肺ガンのリスクファクターだ」というように言い換えることができます。

「ヒューマンファクター」

日本語で表すと「人的要因」と呼ばれます。機械やシステムを人間が使って作業する際に、安全に運用できるよう考慮しないといけない人間側の要因を指しています。

例えば、工場である製品を製造していく場合、現在では大部分の作業が機械化されていますが、人間が行う作業もあります。特に検品などは人の目で見て行うことが多いですが、人間の能力には限界がありますのでミスが発生することもあります。

これをヒューマンエラーと呼びますが、ヒューマンファクターの中で、マイナスの結果が出てしまったこと自体を指しています。ヒューマンエラーだけでなく、プラスの面など含めて総合的な要素をヒューマンファクターと呼びます。

金融業界での使い方


上記では主にビジネスシーンでの使われ方についてご紹介しましたが、金融業界ではまた異なる使われ方をしており、独自の用語として認識されているものもあります。

ディスカウント・ファクター

金融業界では、将来的な資産価値を算出しなければいけないケースが多いです。例えば年利1%の預金口座に100万円を預けた場合、現在の価値は100万円のままですが、1年後の価値は101%となります。逆に、1年後の100万円は現在だと約99万円であると考えることができ、このように将来の価値を踏まえて現在の価値を算出するための係数を「ディスカウント・ファクター(DF)」と呼びます。

ファクター・アナリシス

元々は心理学用語で、ある結果に対してその要因を分析することを指します。金融業界だけでなくマーケティング全般に応用できる手法として、今では様々な場面で使われています。アンケート調査などから得られた結果を元に、どのような要因が結果に影響を及ぼすのかを分析していく手法です。

コンバージョン・ファクター

国債などの金融商品を取引する際に、先物取引の場合だと現在の利率と取引が満期になるタイミングがずれるため、金利が異なるケースがあります。その差を解消するために設けられたのが「コンバージョン・ファクター」と呼ばれる係数です。先物で保有した場合、利率が異なることで明らかに損をするケースでは、実際の金額よりも安い単価で購入することができます。

化学分析分野での使い方


ファクターという言葉は、科学の分野だとまた違った意味を持つ場合があります。

ズレを表す係数のこと

化学分析の際に、正確な濃度で試験液を作ろうとしても、人によってはバラつきが生じることがあります。その差を補正しないと、異なる実験結果が発生する可能性がありますので、そのズレを修正するための値をファクターと呼びます。

まとめ

様々な業界で使われている「ファクター」という言葉ですが、場合によっては異なる意味を示すケースも数多く存在します。「○○ファクター」のように色々な単語と組み合わせて、用語として使われるケースもありますので、この記事を参考にして意味をしっかりと把握しておきましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る