デザインレビューの意味は?デザインレビューの進め方も解説

デザインレビューという言葉がありますが、システム開発にかかわる方であれば聞いたことのある方も多いでしょう。ここではデザインレビューの意味や使い方はもちろん、実際にデザインレビューを行う際の進め方について解説します。

デザインレビューについて

デザインレビュー(設計審査)とは

デザインレビューとは、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構)9000シリーズにおいて定義されている設計審査であり、成果物を複数の人達にチェックしてもらうための機会を指します。本来はシステム開発に限ったものではありませんが、ソフトウェア開発におけるレビューをデザインレビューと呼ぶことが多いです。

デザインレビューの目的

デザインレビューの大きな目的は、各フェーズにおける成果物について、プログラム開発者の視点だけでは見落としてしまうような内容を含めて精査し、品質をより確かなものにすることです。ここでいう第三者とは、具体的には経理や営業、購買など他の部門の人達のことです。

またデザインレビューの中で成果物について指摘し合うことで、現段階での問題や進捗状況などを共有することもできるため、情報の共有という意味でも有効な機会になります。

デザインレビューの必要性

品質を確保する

開発者にとっては、デザインレビューによってさまざまな効果が得られますが、その最たるものは品質の確保です。顧客のニーズの多様化に伴って、製品も高度化が求められています。

効率的かつ効果的に製品開発を進めるためには、さまざまな角度からの評価や改善を事前に行っておくことが必要です。これにより品質が確保されます。そういった点からも、デザインレビューは品質の向上につながるのです。

期間の短縮と納期を守る

製品の開発にはトラブルがつきものですし、それが新しい試みであればなおさらです。トラブルが起きるたびに対処していたのでは、開発期間はどんどん伸びてしまいます。

デザインレビューで各部門の担当者があらゆる視点で評価することで、トラブルを事前に予期し、あらかじめ対処することが可能です。結果として、開発から販売に至る各プロセスの納期遅れを事前に防止することにつながります。

進め方の例について

企画(dr1)

製品開発においては、顧客のニーズを考慮したうえで他社とも比較し、セールスポイントを明確にする必要があります。生産や外注の方針や販売ルートの確保も必要です。企画の段階のデザインレビューでは、これらを踏まえて企画に商品性があるか、また技術的に実現可能かどうかを評価します。

事前準備については、要求仕様書だけでなく商品の企画書や要求品質展開表など、企画に関する文書を準備し、参加者に配布しておくことで当日のスムーズな進行が望めます。結果的にデザインレビューの質を高めることにつながるでしょう。

構想設計(dr2)

構想設計の内容と企画に整合性があるか、詳細設計に移行することが可能であるかを評価します。構想設計のデザインレビューは検討課題が多いため、往々にして広く浅くの議論になりがちです。デザインレビューを進める際には、論点を明確にしておくことが重要となります。

詳細設計(dr3)

詳細設計の内容が、機能や信頼性、生産性やコストの面で妥当かどうかを確認し、試作に移行可能かどうかを評価します。評価の際は、社内規格や業界規格を遵守しているか、標準部品を採用しているか、安全性や信頼性、操作性、生産性などあらゆる視点から問題点はないか等が基準となります。

また、構想設計のデザインレビューの際に指摘した事項が反映されているか、なども併せて検討します。

試作評価(dr4)

試作の結果を見て、企画と相違ないかどうか、量産が可能かどうかを評価します。ここでは部品の手配と試作を行い、実機による試験を実施します。性能試験、耐久試験などから、設計の検証と設計開発の妥当性の確認をします。評価結果によっては図面や仕様書を修正する必要があります。

生産準備(dr5)

設計の検証や妥当性の確認が適切かどうかを評価します。評価の結果、問題がなければ生産段階に移行します。

生産(dr6)

生産段階に入ったからといって安心はできません。生産の初期段階においては安定した工程を踏めないため、工程管理を重点的に行う必要があります。この段階では、工程能力や生産能力、原価などが目標の値を達成しているかを評価します。ここで問題がなければ量産段階へ移行します。

販売(dr7)

製品の量産、販売後には実際の顧客の使用状況、満足度の調査を行います。不具合に関する情報を収集して是正措置を実施するなかで、設計開発の進行における問題点を洗い出します。また設計開発に関する活動全体を総括し、次回の設計開発への課題を明らかにします。

まとめ

デザインレビューという言葉の意味、実際のデザインレビューの流れ、各デザインレビューでの注意点について説明しました。各段階での確認と評価が重要となる開発作業。デザインレビューを効果的に進めることで、製品の品質を高めましょう。

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