「ご検討ください」の使い方 類語は?正しい言い回しは?

  • 2017-8-30

取引先や上司へ何かお願いをしたい時にどんな言葉で締めていますか?失礼にならず、かつこちらの誠意も伝えたい、そんな時に使える言葉が「ご検討ください」です。今回は「ご検討ください」の具体的な使い方についてお話しします。

「ご検討」とはどんな意味?言葉として合っているの?


「ご検討ください」という言葉は、主にはこちらが提案している事について、先方から良い返事が欲しい時に使われます。商品の購入や契約の締結などのお願いの時に言った事がある、言われた事があるという方も多いのではないでしょうか。

「ご検討」とは文字通り「検討」なのですが、「ご」が付くという事は「尊敬語」です。つまり「ご検討」とは先方がする「検討」を、こちらが「ご」を付けて伝える事で相手を立てている言葉です。

通常であればこの「ご検討」の後には「ください」などの丁寧語を付けて「ご検討ください」という言葉が完成します。
したがって、「ご」と「ください」が正しくつけられている「ご検討ください」という言葉は取引先や上司に使って良い言葉です。

普段何気なく使っている「ご」「お」などを付ける丁寧語や「○○してください」「お願いします」などは敬語の基本です。基本がしっかりとわかっていれば、その言葉を使って良い場面や相応しくない場面が判断できるようになります。

「ご検討ください」では軽い気がする時はどうすれば良い?


「ご検討ください」という言葉は状況によっては何となく物足りなさを感じる事もある為「ご検討ください」の「ください」を他の言葉に変えてみる事をお勧めします。では、具体的に場面に合った言い方をいくつか見てみましょう。

「ご検討願います」

「ご検討ください」が敬語として間違っていない事はわかっていても、心情的に自分の気持ちよりも言葉が軽く感じてしまう事はありませんか。
自分の気持ちを汲んで積極的に検討をして欲しいのであれば「ご検討願います」ではいかがでしょうか。

「ご検討ください」は「検討」をして「ください」という事です。
言葉にすると命令形ですのでやや一方的に感じる方もいらっしゃるでしょう。

一方「ご検討願います」は「検討」してもらう事を「お願い」する、という事です。相手には「検討」をしてもらい、自分は「お願い」をする、という双方の役割が明確となる為、より相手を高い位置に置いている印象を持ってもらえます。

「ご検討くださいませ」

「ご検討くださいませ」という言葉も敬語としては問題はありません。心情として「ご検討ください」では少し乱暴なのではないか、と不安に思った時に使われる事が多いのではないでしょうか。

ただし、「ご検討くださいませ」という言葉は少し相手を選びます。ビジネス色を強く出したい時には控えた方が無難ですが、伝えたい相手が女性のお客様であったり年配のお客様である場合は「ませ」という語尾が柔らかさを出しますので適しています。

「ご検討の程よろしくお願いいたします」が与える印象は?


「ご検討ください」「ご検討願います」ではまだ気持ちが伝わらない、または少し強引に感じてしまうという場合は「ご検討のほどよろしくお願いいたします」を使ってみましょう。

「ご検討の程よろしくお願いいたします」は主に取引先の方など、特別に敬意を払っている事を先方に伝えたい時に良い役割を果たしてくれます。
受け取った相手もこちらの誠意を感じてくれますし、とても丁寧に言葉を選んでくれている事が伝わります。
相手に積極的に検討をしてほしい、前向きに真剣に考えて欲しいという場面では「ご検討のほどよろしくお願いいたします」が主流です。

たまに「よろしくご検討のほどお願いいたします」という表現を目にしますがこれは誤りです。
「よろしく」という言葉は「検討」ではなく「お願い」にかかる言葉ですので使用しないようにしましょう。

「ご検討いただければ幸いです」はどんな時に使う?


これまでに紹介して来た言い方は「検討してもらう事を前提にしている」表現であり、検討した結果こちらが望む返事を期待するものでしたが、「ご検討いただければ幸いです」は検討してもらえない可能性が比較的高い場合に使います。

「検討する事をお願いする」のではなく「まずは検討してもらえたらそれだけでも有難い」というイメージで使用しましょう。「いただければ幸い」という言い方は大変へりくだった謙譲表現ですので、特に取引先やお客様へは印象が良いです。

ただし、奥ゆかしい表現ではありますが、この言葉を取り囲む他の要素によっては自信の無さと受け取られる場合もありますので、検討材料を通常より多く具体的に提示するなどの注意が必要です。

まとめ

「ご検討ください」には様々な言い回しがあります。状況によって適した言い回しができるよう、普段から複数の言い回しを覚えておきましょう。

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