「経歴書は未来も語るつもりで書く」 ITコンサルタントが語る、エンジニアが生き残るためのポイント

クラウドテックを利用して活動している、「輝くフリーランス」の実情をご紹介するインタビュー。現在33歳の斉藤さんは、ITコンサルタント・エンジニアとして、企業に対して、業務改善提案や営業支援システムの提案をされています。

フリーランスのエンジニアとしての立ち位置や、企業へのアピール方法など、エンジニアとして活動していくポイントをお伺いしてきました。

自分の可能性を試してみたくて専攻とは違う業種で新卒入社!フリーランスとして独立し挫折を経験

─ ITコンサルタントになったきっかけを教えてください

僕は航空宇宙工学を勉強していて、博士の27歳で就活をしました。「自分が何をやったら面白いか」を考えて、色んな所を受けてみました。自分の可能性を試してみたいと思ったんです。

TVの会社や不動産に証券、そして保険会社にも足を運んでみました。そして、ITコンサルティングの会社から内定を頂いて、そこでプログラミングを勉強しました。

─ ITコンサルタントとしてのスタートですね

その会社でプログラミングを勉強して、客先に同行してシステムを作って業務改善の提案を行うようになりました。最初は議事録係として同行したんですが、大企業のクライアントさんが多くて。大企業のクライアントさんは、業務改善効果も大きく楽しいしやりがいもありました。

元々数字を扱うのが好きだし、興味があったのですが、仕事をする中で、会計の知識も身についてきて「これは面白いな」と。プログラミングよりも、コンサルティングに興味がわきましたね。31歳までその会社でお世話になったのですが、本当に良い経験ができたと思います。

─ もともとプログラミングは好きだったんですか?

そうですね。小学生の時、誕生日にWindows95を買ってもらったんです。その頃から、PCは好きだったので、エンジニアにも抵抗感はありませんでした。

─ どうしてフリーランスになろうと考えたのですか?

今後の人生を考えると、両親の介護をしながら働かなくてはいけない」という思いがあり、「会社に属するところから離れてみよう」と思ったのがきっかけのひとつです。

介護と仕事の両立が、社員のままでは厳しいと感じたんですね。

そのため、新卒で入社したITコンサルタントの会社を辞めて、実家の青森に帰って自分ひとりで色んなサービスを作ってみました。飲食店向けの注文を取る端末を開発してみたのですが、ソフト面は良かったものの、「水や油で端末がすぐにダメになってしまう」というハード面の壁にぶつかりました。小さい飲食店だと、飲食店専用の端末は高価で導入は現実的ではないんですよね。

そんな壁にぶつかったりして、結局32歳で再度上京しました。

常勤でプログラマーとして働きながら、友人の会社でCTOを務める多忙な毎日

─ フリーランスとして常勤のお仕事をされていると伺いました

現在は、企業活動におけるコストカットや営業支援システムの提案などを行っています。

普通のSlierはプログラマーとコンサルタントが分かれていることが多いのですが、こちらは分かれていないので、お客さんの要望を汲みながらシステムをイチから考えて、業務改善提案などもしています。

─ 週にどの位常勤で働いていますか?

去年の6月~今年の1月までは、週5日常駐で10時~19時という感じでした。2月からは、友人の新規事業立ち上げの手伝いのために週2出勤で、週3は友人の会社を手伝っています。

常勤の時間自体は減りましたが、何かあると都度フレキシブルに対応するように心がけています。

─ ご友人の会社でもプログラマーをなさっているのですか?

友人の会社は、Web保険サービスを行う予定で、僕の肩書は「CTO」です。技術関係をみていて、「開発をするならどのくらいの期間やコストがかかるか」といった見積もりなどをしています。

─ フリーランスで大変なことはどんなことですか?

もうすぐ結婚もみえてくるのですが、家の賃貸契約が大変ですよね…引っ越しが不安ですね。(笑)

─ どのくらいの時間をお仕事に充てているんですか?

平日は21時・22時まで働いて土日はジムに通っています。最初は筋トレやランニングマシンが多かったんですが、今はジムのスタジオのヨガ教室にも参加して、リラックスや気分転換をしています。

ITコンサルタントが語る、フリーランスのPR方法とエンジニアとして生き残るためのポイント

─ 今後の斉藤さんのキャリアプランを聞かせてください

今まで僕が携わった仕事というのは、データを扱う仕事が非常に多くて、ビックデータを扱うスキルが伸びてきたんです。

ビックデータを扱ってもっと色んなことをやりたいと考えています。色んなデータが飛び交っているので、自分のビックデータを扱える能力を発揮しておもしろい世の中にしていきたいですね。

僕はビックデータを見ているのが楽しくて、ファクトベースでお客さんに価値を提供するのが面白いと感じます。フリーランスになった当初はビッグデータを用いて分析力を高めて、マーケターやデータアナリストの立ち位置を考えていました。しかし、今はコンサルタントやエンジニアとして活動をしています。

いわゆる「エンジニアならこういうキャリアプラン」というのには捉われず、好きなことを考えていきたいと思っています。

─ フリーランスを目指す方にアドバイスを頂けますか

「自分の強み」があった方がいいと思います。これがあると、自分にあった案件が見つかるようになります。

強み(Can)とやりたいこと(Want)、これを明確にして仕事探しをするのが大切だと思います。自分をひとつの商品だと思う感覚がないと難しいと思います。「守ってもらう」という意識で依存してしまうのは良くない。

そして、エンジニアでいうと、技術は進歩していくわけです。ある技術ベースではなく、俯瞰をしてどんな言語でもどんなシステム環境でも、「こういうのを発揮できるよ」って強みがあるといいですよね。言語の癖や特性を知るだけではなく、世の中のニーズにも敏感でいるべきだと思います。

エンジニアのキャリアが枝分かれしてきていて、自分がスペシャリストになったら、その分野の第一人者になれる可能性があるのってすごく面白いし魅力的だと思うんです。社会に出て働いていても、自分の価値を発揮できるところは沢山ありますよね。

世の中にエンジニアを求めている会社は沢山あって、「こういう人がいたらいいのにな」って思っているのになかなか見つからない会社が多い。自分が「こういうことができるよ」ってプロフィールをちゃんと提示すれば、マッチングすると思うんです。

─ 斉藤さんはどうやって企業に自分をアピールしましたか?

僕が頑張ったのは「職務経歴書」です。世の中に職務経歴書のフォーマットが数多くあると思いますが、かなり詳細に書いていますね。消極的に書いちゃう人も多いと思いますが、例えばプログラミング言語で少しでも触れたことがあるやつは記載するようにしています。

「この言語で募集をしているからそういう人しかとらない」という考えで応募するのは違うと思っています。

─ それはどうしてですか?

エンジニアの話に限りますが、どんな言語であれ設計をしてその通りに書くのは同じなので、現場に入ってからもどんどん学びながら仕事を進めていけるのが魅力のひとつだと思うんです。

「自分は今までJavaしかやったことがない」という人よりも、システムの特性に合わせて言語をセレクトして提案できるエンジニアの方が良いと思います。そのために、「どんな言語であれキャッチアップをしてできるようになる」とアピールしています。

職務経歴書やスキルシートは、「自分を狭めるモノ」ではなく、「自分の過去をもとに自分が明日以降どうありたいかを示す場」と考えて書くといいかなと思っているんです。

自分の領域を狭めずに、重要な問題や大きな要望に積極的に提言をしていく姿勢は評価されていると思います。恐らくエンジニアとして多くの人が推したがるのが、「自分はこういう仕事が得意です」ということです。

けれども、「どんな仕事でも」とか「問題解決のために頑張ります」という姿勢が、特にベンチャーさんには求められていると思うんです。自分が活躍できる場を自分から拡げていける人って、自分のポジションがどんどん高くなっていきますよね。

それと、僕は「当事者意識」を大切にしたいんです。「この人がいなくては回らない」と思われるくらいにはやりたいですね。(笑)

勘違いしない方が良いのは、一回案件取れたらそこが終了ではなくてそれが始まりということ。そこから自分の価値はさらに向上していくはずだと思っています。

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