敬語はどうする?「相違ない」の意味や使い方とは

  • 2017-8-30

字面から判断するに、「違わない」「間違っていない」という意味が推測できる「相違ない」という言葉ですが、正確にはどのような意味があるのでしょうか。また、「間違っていない」と伝える場合のように使用して良いのでしょうか。この記事では、「相違ない」という言葉の意味や使い方、敬語に変換した場合の言い方などをご紹介します。「相違ない」の意味や含まれている意味を理解せずに使用している方は、誤用を避けるためにも、ぜひご覧になってみてください。

「相違ない」の意味や例文とは


「相違ない」の意味には「~に違いない、きっと~だろう」という意味と「支障がない、無事だ」という意味の二つがあります。現代社会においては、相手から支障がないかどうか、無事であるかどうかを問われた際に、「相違ない」「相違ありません」と伝えることは、ほぼないといえるため、「相違ありません」と使用する場合の多くは「間違いありません」という意味で使用されます。

ここでは、より多くの場合に使用される意味として、「相違ない」の意味の一つである「間違いありません」という意味について紹介します。「相違ない」を用いた例文としては、何らかの事柄や物などについて間違いがないかどうかを聞かれた際に「その内容で相違ありません」「揃えられた事実から、こちらは本物で相違ありません」といった使い方が挙げられます。

ほかにも「提出された資料から、例年の売上を上回ることに相違なく」「出土した物から300年以上前の物であることに相違なく」などと使う場合もあります。「間違いありません」という意味で使用できるため、前後の言葉に悩むことは少ないといえます。

しかし、「相違ない」を使用する際には、絶対的断定の意味を含む点に注意が必要です。「間違いがないことが確実である」という意味が「相違ない」「相違ありません」という言葉には込められているので、会話の中で使う場合は事実確認をしっかりと行った上で使用するようにしなければいけません。

「相違ない」と「違いない」の違いとは


上記でも述べたように「相違ない」には、「間違いないことが確実である」という絶対的断定の意味が含まれています。一方、「違いない」には相対的とも言える独断的断定の意味が含まれています。

提示された確かな事実によって間違いがないとする「相違ない」に対して、「違いない」という言葉には「おそらく、間違いない」というように、不確定な事実や確定する要素として足りない事実をもとに間違いがないとする意味をもっているのです。

つまり、あとから間違いが発覚する可能性がない場合には「相違ない」を、あとから間違いが発覚する可能性がある場合には「違いない」を使用すると良いといえます。確定的な言葉で伝えることと準確定的な言葉で伝えることでは、あとから間違いが発覚した際に与える印象は大きく変わってきます。意味が似ているからと混同してしまうのではなく、状況に合わせて使い分けることが好ましいです。

「相違ない」の敬語は?


ビジネスシーンでは、お客様や取引先から何かしらの質問を受けた際に、問われた事柄について間違いがないことを伝える機会は多くあります。商品についての問い合わせを受けた場合、事実確認として質問を受けた場合など、仕事をする上では欠かせない受け答えの一つとも言えます。

もしかしたら、問われた事柄について間違いがないことを伝えるために「そちらの商品で相違ありません」「お客様の言われた内容で相違ありません」といった使い方をすでにしている方もいるかもしれませんが、敬語を使う場面で間違いがないことを伝える場合に「相違ありません」とする言い換えは誤りです。

「相違ない」の丁寧語が「相違ありません」であるため、敬語を必要とするビジネスシーンにおいては、「相違ございません」とする方が適しています。「相違ありません」とする丁寧語も確かに耳当たりの良い言葉ではありますが、敬語を聞き慣れている方や正しい敬語が使えているかどうかを何かしらの判断材料としている方にとっては、違和感や不信感を抱く要因ともなりえます。

ビジネスにおけるお客様や取引先からの些細な違和感や不信感といったものは、言葉を口にした方の評価や会社の業績にまで影響する可能性も否定できないポイントです。小さな言い間違い、ちょっとした誤用かもしれませんが、気づいたときに直していくことで無用な違和感や不信感を抱かれないようにしましょう。

まとめ

「相違ない」という言葉の意味や使い方、「間違いない」という言葉よりも強い断定の意味がある言葉であることを理解していただけたでしょうか。「相違ない」には絶対的断定の意味が含まれているため、使用する状況や伝える相手など、周囲の情報にも気を配った上で使用することを改めて意識しておいてください。敬語を苦手とする方は多くいますが、何事も少しずつ積み重ねていくことが大切です。まずは「相違ございません」という言葉を身につけることから始めてみてはいかがでしょうか。

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