「ご容赦ください」の使い方とは?意味や例文をチェック

  • 2017-8-30

「ご容赦ください」という言葉を、ただ謝る際に使用する敬語として使ってはいないでしょうか。「ご容赦ください」には、使用に適した場面や注意するべき点などがあります。もしも漫然と使用しているのでしたら、謝る相手をさらに不快な気持ちにさせてしまわないよう、ここで「ご容赦ください」に関する知識を得ておくことをおすすめします。記事内には例文もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

「ご容赦ください」の意味とは


「ご容赦ください」には、相手に対する自身の過失や失敗などについて許しを請うという意味があります。言葉を変えるならば「お許し下さい」とも言えるため、謝意を伝える際に使用する言葉と位置づけられます。この記事を読まれている方は「そんなことは知っている」と思われるかもしれませんが、「ご容赦ください」という言葉の正しい知識をお持ちの方は少ないのではないでしょうか。

ここでは、「ご容赦ください」の意味について、もう一歩踏み込んだ部分をご紹介します。そもそも「ご容赦」という言葉は、単語ではなく2字熟語に分類される言葉です。「容」には、「聞き入れる・受け入れる・ゆるす」などの意味があり、「赦」には、「ある行為を、差し支えないと認める・願いや申し出などを聞き入れる」といった意味があります。

この二つの意味を合わせることによって、許しを請うための言葉「容赦」「ご容赦」が形成されています。仕事などで「ご容赦ください」と使用する場合には、必要のない知識といえますが、教養を積むための知識として頭の片隅に入れておいてみてください。

「ご容赦ください」を使う場面とは


「ご容赦ください」の意味と知識を得たところで、次は使用に適した場面についてみていきましょう。許しを請うための「ご容赦ください」という言葉は、結論から言えば「非礼を先に詫びておきたい場面」での使用が適しています。

「ご容赦ください」がもつ「自身の過失や失敗について許しを請う」という意味を考えるならば、故意の過失や失敗でもない限り、謝意を述べるまでの過程には「過失や失敗の指摘」があることが考えられます。お客様や取引先などから自身の過失や失敗について指摘された際に「ご容赦ください」と使用する方が、言葉のもつ意味として適しているように感じられます。

しかし、過失や失敗に対して憤りや不快感などの感情を抱きつつ指摘してきた相手に対し、「大変申し訳ございません」のような純粋な謝意を伝える言葉ではなく、「許してください」の意味をもつ「ご容赦ください」を使用するのは、どこか図々しい印象を与えてしまいます。

そのため、「ご容赦ください」を使用する場合は、相手から過失や失敗について指摘される前、つまりは「非礼を先に詫びておきたい場面」での使用を基本とするのが良いです。「ご容赦ください」を使用する際は、過失や失敗について指摘された後に使用するなど、誤った使い方をしないよう気をつけておきましょう。

「ご容赦ください」の使い方


「ご容赦ください」を使用した例文としては、「使用済み製品の返品には対応いたしかねますこと、何卒ご容赦ください」「当日は商品がなくなり次第、販売終了とさせていただきますので、その際は何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます」といった使い方が挙げられます。

「ご容赦ください」とだけ使用することもできますが、「何卒」を頭につけることによって、より丁寧な印象を与えられます。文章中の「ご容赦ください」には、自身の過失や失敗について許しを請う目的があるため、前後の言葉や文章には可能な限り丁寧な印象を与えられる装飾を施す方が良いです。

もちろん、装飾しすぎることは良くないので、考えた文章に不安を感じる場合は、上司や頼れる方に確認をとっておく方が無難です。ビジネスシーンで使用する機会は少なくないため、「ご容赦ください」という言葉は、使い方をマスターしておきたい言葉の一つといえます。

「ご容赦」と「ご承諾」の違いとは


「ご容赦」に似た言葉に「ご承諾」があります。「自身の過失や失敗に対して許しを請う」という意味の「ご容赦」に対し、「ご承諾」には、「相手の意見や希望、要求などを聞いて受け入れること」という意味があります。一見、意味が異なっているように思うかもしれませんが、上記で説明した「ご容赦」に含まれる「容」と「赦」には、「聞き入れる・受け入れる」といった意味があるため、どちらを使用しても意味が通ってしまう場合があります。

しかし、似たような意味をもつ言葉でも、それぞれに言葉として存在している以上、ビジネスシーンにおいては使い分ける必要があります。「ご容赦」については、すでに説明したように「非礼を先に詫びておきたい場面」での使用が適しています。

一方、「ご承諾」については、「非礼を理解してもらいたい場面」で使用するのが適しているといえます。つまりは、過失や失敗などはないが、結果的に迷惑をかけてしまう場合に「ご承諾ください」と使用します。例えば「現在、定期メンテナンスにより立ち入り禁止とさせて頂いていますこと、ご承諾のほどお願い申し上げます」というように、予め通知を行っていたり迷惑をかけることが仕方のないことであったりした場合には「ご承諾ください」が使用されます。

まとめ

仕事でのミスは、いくら気をつけていたとしても発生してしまうものです。ふとした瞬間にミスをしてしまうこともありますし、不可抗力によってミスをしてしまうこともあります。しかし、発生してしまったミスに対して、どれだけスマートに対処できるか、どれだけ被害を最小限に抑えられるかが、優秀であるかそうでないかの分かれ目とも言えます。「ご容赦ください」という言葉は、ミスをリカバリーするためのアイテムとなりえるものです。ここで得た知識を活かし、ぜひ仕事に役立ててみてください。

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