個人事業主の雇用保険・加入手続きなどを解説

会社に所属しないで働く方や、副業で収入を得ている方は、個人事業主と呼ばれます。完全に独立している方をフリーランスと呼ぶこともあります。個人事業主は、自由に働ける反面、雇用保険に決まりがあるのです。今回は、個人事業主の雇用保険について、詳しく紹介していきます。

個人事業主とは?


会社に所属せず働く個人事業主とは、具体的にどのような存在なのか、解説していきます。

個人で事業を行っている人のこと

基本的に、個人で事業を行っている方は、全て個人事業主となります。そのため、会社に所属していながら個人的に事業を行っている方でも、個人事業主に含まれるのです。

もちろん、完全に独立して開業している場合も個人事業主に当てはまります。会社によっては、本業に支障が出る恐れがあるため、個人事業になること、すなわち副業を行うのを禁止しているところもあるので注意しましょう。

個人事業主の雇用保険について

会社に所属している個人事業主の方は、社会保険に加入することになります。しかし、開業して完全に独立している場合、雇用保険はどうなるのか、詳しく見ていきましょう。

個人事業主は雇用保険に入れない

個人事業主は、原則として雇用保険を受けることができません。完全に個人で活動している場合は、国民健康保険へ加入することになります。

従業員を雇用すると加入義務が発生

個人では加入することはできませんが、従業員を雇って会社として成り立った場合は、雇用保険に加入する義務が発生します。従業員の雇用形態が正社員であれアルバイトであれ必要です。

未加入の場合の罰則について

万が一従業員を雇っているにも関わらず雇用保険に加入しない場合、6ヶ月以上の懲役、または30万円以下の罰金を支払うことになるため、義務をしっかり守りましょう。労働者の雇用を守るためにも、雇用保険に加入し、健全な企業として活動することが大事になります。

雇用保険加入の対象者について

労働時間が週20時間以上

労働時間が週20時間以上の従業員は、雇用保険の加入条件を満たします。企業として独立していて従業員を雇うなら、事前に雇用保険加入義務の発生条件を把握しておかなければなりません。

31日以上の雇用見込みがある

従業員の雇用見込み日数が31日以上の場合も、雇用保険の加入義務が発生します。30日以下の場合は、短期のアルバイトとみなされるため保険に加入することができません。

アルバイトやパートも対象者になる

正社員として企業で働いているなら、雇用保険に加入する必要があります。しかし、条件を満たしていればアルバイトやパートでも加入対象となるのです。雇用形態ではなく労働条件が基準となっているので、義務が発生する基準を把握しておきましょう。

家族は原則対象外

個人事業主として起業し、家族に仕事を手伝ってもらっているなら、原則として雇用保険の対象外です。しかし、複数人の従業員が所属しており、家族も他の従業員と同じような働きをしているなら、相談のうえ雇用保険に加入となることもあります。

雇用保険の加入手続きについて


雇用保険の加入手続きは、様々なところで行うことが可能です。具体的にどこで手続きを行えばいいのか解説していきます。また、保険料はどのように算出されるのかについても見ていきましょう。

労基署とハローワークで行う

雇用保険の加入手続きは、労基署またはハローワークでも行うことができます。労基署の場合は、住民票や事務所賃貸契約書の写し、「労働保険の保険関係成立届」「労働保険概算保険料申告書」が必要です。

ハローワークで手続きする時は、開業届の控え、賃金台帳、被保険者資格取得届、適用事業所設置届、事業形態を確認する住民票などの提出をしなければなりません。また、雇用保険対象者にしっかり給与を支払っているかを確認できるように、出勤簿と雇用契約書を用意するようにしましょう。

労働保険料の手続きについて

労働保険料については、年度ごとに申告・納税をし、翌年の確定申告時に精算することになります。住民税と同じ方式です。保険料の最初の納期限は、事業が成立した日にちによって異なります。

労働保険料の費用について

明確な金額は、労働者の労働時間と保険料率により、年ごとに異なります。都度計算する必要があるため、具体的な数字を事前に知ることは困難です。ただ、保険料率を厚生労働省のホームページからダウンロードすることが可能なため、自分である程度の費用を計算するということはできます。

まとめ

雇用保険は、個人事業主の方が単独で働いている場合は加入することができません。しかし企業として従業員を雇った場合は、従業員の生活を守る必要があるため、雇用保険の加入が義務です。手続きの方法などは、事業所などにより必要書類が異なるため、事前に確認しておきましょう。

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