敬語「差し支えなければ」の正しい使い方|類語・例文つき

  • 2017-8-31

ビジネスシーンでよく目にする言葉の一つに「差し支えなければ」がありますが、その使い方や使用に適した場面などを正しく認識しているでしょうか。敬語は文章を丁寧な印象にしてくれますが、使い方や使用する場面を間違えてしまうと、失礼な表現になってしまったり意図した目的から逸れた伝え方になってしまったりします。この記事では「差し支えなければ」という言葉について、仕事で役立つ情報を取り上げていますので、ぜひご覧になってみてください。

「差し支えなければ」は依頼するときに使う言葉


「差し支えなければ連絡先を教えていただけないでしょうか」などのように、相手に対して何かしらの依頼やお願いをするときに使用される「差し支えなければ」という言葉には、「不都合でなければ」という意味が含まれています。

使い方としては、依頼やお願いをする言葉の先に置いて使用します。「差し支えなければ」は、後に続く言葉を丁寧で柔らかい印象の言葉にしてくれるため、「クッション言葉」などと呼ばれています。

「差し支えなければ」の意味には、「不都合であれば拒否してください」という意味も含まれているので、使用する場面としては、依頼やお願いを拒否されても良い場面での使用が適しています。

どうしても依頼を通したい場合や、お願いを確実なものにしておきたい場合には適さない言葉であるため、「丁寧な印象をもたせたい」「柔らかい表現にしたい」といった理由だけで使用することは避けましょう。

「差し支えなければ」のビジネスシーンでの例文


ビジネスシーンにおける「差し支えなければ」を含んだ例文としては、「差し支えなければ、お名前をお聞かせ願えますか?」「差し支えなければ、ご住所をお教えいただけますか?」といったように、相手の個人情報や他人に知られる機会の少ない情報など、極端に言えばデリケートな情報を聞きたいときに使用した文章が挙げられます。

ほかにも、「差し支えなければ、この後お時間をいただけないでしょうか?」「差し支えなければ、先程の件について、ご教示願えないでしょうか?」といったように、相手の行動を伴うお願いをする場合も「差し支えなければ」の使用に適した文章といえます。

上記の例文は、どれも使用状況や目的が異なるものですが、「相手に対し、一歩踏み込んだお願いをする」という部分が、共通して有している特徴です。クッション言葉とも言われる「差し支えなければ」は、相手に対して不躾になってしまう可能性がある言葉に付けることで、丁寧で柔らかい印象を与える効果が発揮されます。

「差し支えなければ」をほかの言葉に置き換えたいときの類語


「差し支えなければ」に置き換えられる類語としては、「恐れ入りますが」や「可能であれば」「お手数ですが」といった言葉が挙げられます。それぞれの言葉の意味には若干の違いがあるものの、どれも相手への気遣いを含んだ「クッション言葉」の一つとして数えられています。

ビジネスシーンでは、目上の方に対して何かしらの依頼をしたりお願いをしたりといった場面のほかにも、同一の相手に対して、重ねて依頼やお願いをする場面が訪れる場合もあります。

「差し支えなければ」を使用した丁寧な言い回しで会話を進めるのは良いことですが、何度も使用したり続けざまに使用したりすると、言葉がもつクッションの効果を薄めてしまいかねません。そのため、「差し支えなければ」以外のクッション言葉も、身につけておいた方が得策といえます。

「差し支えなければ」と英語で言いたいときは?


「if you don’t mind,~」と表現するのがビジネスシーンでも使用できる「差し支えなければ」の丁寧な言い方です。mindの後に「me asking,~」と付けることで「お尋ねして差し支えなければ、~」、「telling me,~」と付けることで「お聞きして差し支えなければ、~」といった使い方ができます。

「If you don’t mind,could I have your name?」「差し支えなければ、お名前を教えていただけますか?」といった使い方をすることで、相手への気遣いを示しつつ依頼やお願いの気持ちが伝えられます。

ビジネスシーンにおいて「差し支えなければ」という言葉を使用する機会は少なくないため、仕事で英語を用いる方にとって「if you don’t mind,~」という表現は、覚えておきたい表現の一つといえます。

まとめ

「差し支えなければ」は、不躾になる可能性のある言葉を、丁寧で柔らかい印象に変えてくれる言葉です。乱用してはいけない点にさえ気をつければ、ビジネスシーンにおいて重宝する言葉ですので、ぜひ活用してみてください。上手に使用することでスマートな会話を実現することが可能です。

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